PPAPと同じスタジオで撮影!? 表紙撮影よもやま話。Vol.48(1995年4月号)から、Vol.82(2000年12月号)まで【3】表紙で見ていくノスタルジックヒーローの歴史

表紙で見ていくノスタルジックヒーローの歴史

       
本誌の創刊号は1988年8月号(Vol.8)としている。なぜ8号目からスタートしているのかといえば、
出版業界の慣例で定期刊誌としての発行を始めることを独立創刊といい、それが8号目だったということ。つまりその時点でようやく雑誌として独り立ちできたのだ。それ以前は、他の雑誌の増刊号として
Vol.1からVol.7を発行していた。その頃の話も含めて、30余年間187冊の表紙をご覧いただこう。

【表紙で見ていくノスタルジックヒーローの歴史 Vol.3】

【2】から続く

表紙撮影よもやま話

 本誌の表紙カメラマンは、ほぼ二人の方にお願いしてきた。一人は但馬治さん、もう一人は谷井功さんだ。ほぼと言ったのは、6回ほどロケ地の都合などで、他のカメラマンが撮影している。但馬さんは屋外にセットを組んで、その中で撮影する。3m×9mほどの大きな黒い幕を数枚用意して、クルマの下に敷き、背景に立てる。ボディに木々の影を写り込ませるカットも多い。一方の谷井さんは屋内スタジオで撮る。ボディに間接光を当てながらプレスラインを巧みに引き立たせ、シャープな写真を撮る。毎号大掛かりな表紙撮影を行っているのは、旧車の魅力的なフォルムを後世にしっかり残したいから。その気持ちだけなのだ。




神奈川県厚木市にある谷井さん自前の「スタジオトルカ」での撮影風景。白いドーム型のスタジオ内で、黒い幕を使って影を作りながら撮る。床にターンテーブルが埋め込まれている、日本で唯一のクルマ専用スタジオなのだ。ちなみに、あのピコ太郎が世界的に有名になったPPAPのPVも、このスタジオで撮影されている。


>> 【画像35枚】昭和最後期から平成へ (Vol.48〜Vol.82)


【 VOL.049/1995年6月号 】 

掲載車両:サバンナGT、スバル1000スポーツセダン、マツダR360クーペ、グロリアスーパー6など。







【 VOL.056/1996年8月号 】 

掲載車両:ミゼット、トヨタ1600GT5、キャロル、スバルR-2SS、パブリカコンバーティブルなど。






【 VOL.081/2000年10月号 】 

掲載車両:トヨタ2000GT、カローラスプリンター1100SL、パブリカ・スターレットST、サバンナRX-7など。




【4】に続く


初出:ノスタルジックヒーロー 2018年8月号 Vol.188
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

表紙で見ていくノスタルジックヒーローの30年(全7記事)

関連記事: 旧車と共に歩んだ30年




【1】から続く

photo : NOSTALGIC HERO/編集部

RECOMMENDED

RELATED

RANKING