「エアフローフォルム」を纏ったレパード、エンジンにはもちろんターボも【1】1990年式 日産 レパード アルティマ V30 ツインカムターボ

後期のアルティマ系は大型バンパーを採用。取材車両は、インフィニティ用コーナーレンズとクリアウインカーレンズを装着する

       
1980年代初頭に花開き、百花繚乱となったハイパワー系ターボエンジン車を追う。今回はF31レパードを取り上げる。

【ターボ車クロニクル 1990年式 日産 レパード アルティマ V30 ツインカムターボ Vol.1】

 1979年に国産初の量産ターボ車として430セド/グロをリリースした日産。1983年にデビューしたY30セド/グロでは、日本初のV型6気筒エンジンを搭載するとともに、ターボをドッキングして注目を集めた。このように日産は、ターボに対して常に前向きな姿勢を見せてきたが、ハチマル車の代表格といえるF31レパードでもターボエンジンを積極的に搭載してきた。

 1986年に登場した2代目F31レパードは、クルマ本来の基本性能を高次元で備えつつ、高い品格や味わいを持ったクルマ作りを目指して開発。「エアフローフォルム」と名付けられたスタイリングは風格のある洗練された2ドアクーペボディで、インテリアは高級車としてのクオリティーを極限まで追求。上級パーソナルクーペにふさわしい知的なフォルムと、ゆとりとくつろぎの空間を実現したのである。

>> 【画像19枚】3.0Lツインカムターボで、さらに走りが磨かれた後期型F31。そのスタイリングなど





>> トランク左リアに車名バッチが装着される。


1990年式 日産 レパード アルティマ V30 ツインカムターボ (F31)


SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(㎜) 4805×1690×1370
ホイールベース(㎜)  2615
トレッド(㎜) 1435(前後とも)
車両重量(㎏)  1520
エンジン型式  VG30DET型
エンジン種類 V型6気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 2960
ボア×ストローク(㎜) 87.0×83.0
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 255/6000
最大トルク(㎏-m/rpm) 35.0/3200
変速比 1速2.784/2速1.544/3速1.000/
4速0.694/後退2.275
最終減速比 3.916
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 215/60R15(前後とも)
発売当時価格 416.2万円


【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 7月号 vol.36
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1990年式 日産 レパード アルティマ V30 ツインカムターボ(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : AKIO HIRANO/平野 陽

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