トスコのホイールが履きたくて・・・【3】1975年式 ホンダ シビック 3ドア GL

オーナーさん自身は、もう1台シビックを所有していて、そちらは貴重なRSだ。いずれも車庫保管している

       
ボーイズレーサーの先駆者ともいえる初代シビック。
ホンダが世界に羽ばたくために持てる技術のすべてを注ぎ込んだFF方式のホットハッチは、販売面でもレースでも大成功を納めた。
ただし大衆車ゆえに、現存するクルマが少ないの現実。
今回はそんな初代シビックベースのチューンド仕様をクローズアップ!

【類は友を呼ぶ 1975年式 ホンダ シビック 3ドア GL Vol.3】

【2】から続く

「懐かしいトスコのホイールが履きたくて、それに合わせて製作してもらいました。ぴったり収まる予定だったのですが、いざ張り合わせてみると3cmほどはみ出てしまって……。モールですき間を埋めるなど四苦八苦し、ようやく形になりました」とオーナー。

 ちなみに、足まわりはテインに特注オーダーした車高調で、ほどよくローダウン。当時のワークス仕様も真っ青の迫力のルックスを手に入れている。
「マイナーなクルマなだけに、ほとんどパーツがないのは苦労しますね。ただアメリカでは消耗品なども流通しているので、それを取り寄せたりして対応しています。FC3S用のロールバーを加工流用するなど、パーツがないなりに工夫して楽しんでいますよ」

 エンジンはシングルキャブのノーマルスペックのままだが、ハンドメイドで仕上げたアルミのサイドマフラーを装着しており、乾いたエキゾーストノートを奏でる。また、エンジンはこれまで1度もオーバーホールしていないと思われるが、特にトラブルもなく好調。ストレスのない走りをみせる。

 オーナーのカーライフに少なからず影響を与えたお兄さんも、4年ほど前に程度のいい初代シビックRSを再入手。兄弟で仲良くシビックRSで旧車ライフをエンジョイしているそうだ。

>>【画像17枚】ワイド化に着手する決め手となったというホイールは、コーリン・プロジェクトが復刻したトスコ。前後ともに14×8J -18のディープリムを収め、マッチングも抜群



OWNER

>> YAMATOシビックの走行動画に触発されて製作に着手。もう1台のRSをベースにしようと思ったのですが、仲間からもったいないと止められてこのGLを購入。1から仕上げました。



>> 旧車仲間とのツーリングを楽しんでいるオーナー。中央のオレンジのRSがもう1台の愛車でこちらも極上!


1975年式 ホンダ シビック 3ドア GL(SB1)

SPECIFICATIONS
● エクステリア:KP61スターレット用オーバーフェンダー/スポイラー、フェンダー部加工
● エンジン: SB1型エンジン(ノーマルスペック)
● 排気系:φ50mmサイド出しマフラー
● サスペンション:TEIN製フルタップ式車高調
● インテリア:ナルディ製ステアリング、PIVOT製スピード&タコメーター、
 6点式ロールケージ、フルバケットシート(運転席)
● タイヤ:TOYOプロクセス 195/45R14
● ホイール:コーリン・プロジェクト トスコ 14×8J -18

初出:ノスタルジックスピード vol.019 2019年2月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1975年式 ホンダ シビック 3ドア GL(全3記事)


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【1】【2】から続く

text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔 photo : MOTOSUKE FUJIISALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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