ソアラ、誕生と足跡【2】80年代、90年代を駆け抜けたソアラ

1980年代後半、ソアラとセルシオ

       
【 ソアラ、誕生と足跡 Vol.2】

【1】から続く


 1986年に登場した2代目は、さらに革新的で成熟したモデルとなった。このZ20には101もの新たな技術と装備が注ぎ込まれている。代表的なものをはじめとする詳細は後ページに譲るとして、バブル景気の後押しを受けたZ20は大ヒットを記録している。

 3代目はソアラの大きな転換期となる。北米でレクサスブランドの展開が始まったのだ。ソアラも「レクサスSC」として発売されることとなり、その計画を受けてデザインは大きく変わったが、ソアラのアイデンティティーでもある先進性は失われてはいなかった。


>>【画像13枚】2800GTをトップグレードとして登場した初代。そして歴代ソアラなど




【1986年 Z20 SOARER】
Z31フェアレディZに国内最強の座を譲ったが、Z20ソアラでは230ps(ネット)の3Lツインカムターボ7M-GT型で大きく突き放す。加えて、2Lツインターボの1G-GT型も搭載。マルチビジョンをはじめとするハイテク装備はさらに進化。






【1991年 Z30 SOARER】
デザインは、アメリカ・カリフォルニアのCALTYで作られた原案をトヨタ本社でブラッシュアップ。コイルバネを使わないアクティブサスペンションや進化型TEMS、GPS測位機能付きナビを備えるマルチビジョンなど、先進装備が満載だ。





【1989年 UCF10 SELSIOR】
「世界の高級車作りを変えた」とまで言われる初代セルシオ。メルセデス・ベンツやBMWと比べても劣らないクオリティーは国内外で大きな衝撃を与えた。このセルシオはLSの名で、北米で新たに展開することとなるトヨタの高級ブランド、レクサスのフラッグシップに位置付けられた。ソアラも3代目のZ30以降、SCの名でレクサスの仲間入りを果たすこととなる。



【3】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 3月号 vol.34
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ソアラ、誕生と足跡(全3記事)

関連記事:ソアラ伝説

関連記事:ソアラ



【1】から続く

RECOMMENDED

RELATED

RANKING