完全メイド・イン・ジャパンの削り出し鍛造3ピースホイール|バラマンディ デザイン

コモンスナッパーのタイムアタック車両が装着する「ジェリーノーズ」は18インチベースで、10kg台というライトウエイト設計。リムはキャンディパープルペイント仕上げ。(F)18×9.5J -21 (R)18×10.5J -34

       
コモンスナッパーがプロデュースする異彩のホイールブランド「BMD forged」。2010年にファーストモデルをリリースして以来、世に送り出したモデルはすでに40種。本物にこだわり、全作メイド・イン・ジャパンで鍛造削り出し製法をつらぬき、その技法を生かすワンオフモデルのオーダーも可能だ。
そして今回紹介する「アステル」と「ベステル」。ともに旧車フリークをメインターゲットにする逸品だ。

【バラマンディ デザイン Vol.1】

 旧車乗りに支持される当時の時代背景を持ったホイールは、そのほとんどが鋳造製法となる。車体が軽く、パワーもなく、タイヤのグリップ力も今ほど高くなかった時代ならば、ホイールは鋳造でも十分なパフォーマンスを発揮した。しかし、チューニングの技術が進化し、タイヤの性能も大幅に高まった現代においては、旧車といえども、当時のままのホイール選択では、多分に心もとない面がある。

 「BMD forged」は、旧車のチューニングに精力的な「コモンスナッパー」の宮本典明代表が、手がけたクルマに、理想とするホイールを履かせたいという思いでスタートしたブランドだ。完全な「メイド・イン・ジャパン」で、最高峰となる鍛造製法を駆使して成形されるホイールは、どれも鋳造品と比べると圧倒的に軽く、高強度で、今の高度なチューニングやタイヤの性能にも余裕を持って対応する。

 また、走りのためのパフォーマンスにも増して、宮本代表がプロダクトポリシーとしてこだわったるのがビジュアルの良さだ。コスト度外視の3ピース構造や、切削痕をあえて残し、アルミ素材ならではのシャープな美しさを強調する独特なフィニッシュなど、BMD forgedは重厚な鍛造ホイールに、かつてない高級感と大人の色気をもたらしている。


>>【画像30枚】コモンスナッパーのタイムアタック車両が装着する「ジェリーノーズ」は18インチベースで、10kg台というライトウエイト設計。リムはキャンディパープルペイント仕上げ。(F)18×9.5J -21 (R)18×10.5J -34


Close-up PRODUCT >>> BARRAMUNDI DESIGN


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これまで40種を超えるホイールをリリースしていて、全てが個性的。「GT」は9本スポークのスタンダードなスポーツタイプ。「スターマリン」はトレンドに左右されないシンプルな5スポークだ。「トマン」はノーブルなメッシュスポーク。「ケトス」は5穴専用としてデザインされている。「イレブン」はBMDの処女作で42本のピアスボルトを持つ。「ドラド」はブラックアナダイズドモデル。「ムベンガ」はメカニカルな7スポークを採用する。


FINISHES
パウダーコート、クローム、ブラッシュドなど、オプションフィニッシュを自由に選べる



スポークの交差部を塗装後に切削するコントラストカットにも対応。





鍛造切削ホイール特有の切削痕を残しながら着色できるアナダイズド処理。





♯200のヘアラインを入れるブラッシュドは、深みのある上品な表情を演出できる。





クローム処理されたリムは濃厚な輝きで圧倒的な存在感を放つ。





標準仕様のリムは表面をポリッシュ後、シルバーアルマイト処理が施される。





下地が透けるキャンディーペイントはパウダーコートならではの深みがある。





バラマンディのヒレをあしらったロゴ入りセンターキャップ(オプション)は、樹脂ではなくこだわりのアルミ鋳造品。シルバーのほか、赤、黒もラインナップ。


【2】に続く



バラマンディ デザイン(全2記事)

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