バスタブフレーム以外はすべて何らかの手が入っている、とオーナー|1997年式 トミーカイラ ZZ Vol.2

ボルテックスのドライカーボンウイングなどが装着され、迫力あるリアビュー。

       

【1997年式 トミーカイラ ZZ Vol.2】

1997年から1999年まで販売されたトミーカイラZZは、アルミ製のツインチューブモノコックを採用したオリジナルカー。その走りをサーキットで見たオーナーは衝撃を受け、自車を手に入れる。しかしその走りの違いに驚き、彼のモディファイ&チューンアップ人生が始まった。

【1】から続く

進化し続けているトミーカイラZZのチューンナップはほとんどライフワークのよう

 今回取材のオーナーは、兵庫県のセントラルサーキットを走ってる際にトミーカイラZZを見かけ一目ぼれ。1998年に購入した新古車を、サーキットに持ち込んだが、あまりの遅さに驚愕。一目惚れした1台はメカチューンされたものと判明。それを知ったオーナーは、自車のカスタマイズを始めるが、それは長く続く進化への道となった。

 そして、モアパワーが欲しかったエンジンはもちろんだが、イチバンに驚くべきは造形だ。

 インパネ、フロント、オーバーフェンダー、リアエンジンフード、アンダーカウル(フロント、リア、サイド)、ディフューザーをすべて自作。さらにワンオフのチタンマフラー、ワンオフのロールバー、フロントの強化フレーム、ドライカーボンのGTウイングなど、フレーム以外はすべて手が入った状態に。さらにEVトミーカイラZZを製作した造形師のもとに何度も足を運んで頼み込み、フロントカウルを製作。

 もはやオリジナルのクルマを造るくらいの時間とお金を投入しているが、「まだまだ製作途中で……」とあくなきチューニングへの意欲は失われていない。セントラルサーキットで初めて見たときのトミーカイラZZの姿を、今も追い続けるオーナーだ。


>>【画像21枚】 ライトリムにはカーボンシートを使用し、ライトバルブはLEDに変更。マツダ・アクセラの純正ガンメタリックカラーへとオールペイントしているボディカラーなど



>> インパネも自作。こちらはまだまだ製作途中ということで、さらなる進化を遂げる予定。ステアリングはサーキット走行に合わせてスウェードタイプのものとしている。サイドドアミラーは雨宮のドライカーボンミラーを装着。




>> エンジンはS15シルビアやプリメーラなどが搭載した名機SR20DE型をリアに横置きとし、京浜FCRキャブレターを装着。トーイングフックの接続位置もわかる。





>> フロント部の剛性強化のため、新たに組まれた強化パイプフレーム。まさにすべてのパーツに手が入っているといっても過言ではない。実際、いわゆるバスタブフレーム以外はすべて何らかの手が入っている、とオーナー。





>> シートはオールカーボン製のフルバケットシート。シートベルトはサベルトを選択。


OWNER’S VOICE


ほとんどの作業を自身で行うオーナー。購入以来常に進化し続けているトミーカイラZZのチューンナップは、ほとんどライフワークのようだ。


初出:ハチマルヒーロー 2015年 11月号 vol.32
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1997年式 トミーカイラ ZZ(全2記事)

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【1】から続く

text : HACHIMARU HERO/編集部 photo : HIROTAKA MINAI/南井浩孝

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