AE86完全攻略シリーズ4|後期トレノ 3ドア|免許取得前に手に入れたのは、記憶の奥底に眠っていたAE86|1986年式 トヨタ スプリンター トレノ 3ドア 1600GT アペックス Vol.2

ほぼフルオリジナルをキープしたインパネまわり。前・中期は上下2トーンカラーだったが、後期ではブラック単色に変更。スポーティー感が高まった。

       

AE86完全攻略シリーズ4|後期トレノ 3ドア

これまで本誌ハチマルヒーローではDR30スカイラインやセドリック&グロリア、GX71マークⅡなど
ハチマル世代を代表するクルマたちを幾度となく取り上げ特集してきた。
だが、ハチロクに関しては絶大な人気を集めているにもかかわらず、深く踏み込んでいない。
そんな本誌が満を持して大特集。総力をあげてハチロクのすべてをお届けする。

【1986年式 トヨタ スプリンター トレノ 3ドア 1600GT アペックス Vol.2】

【1】から続く

 そして3ドアのトレノが好まれる理由。それは頭文字Dの影響が強く反映していることはいうまでもなく、それまではレビンの人気が高かったが、同マンガの連載スタート後に逆転。中古車相場が跳ね上がり、プレミアムが付いた。その状態は今でも続いており、熱狂的なファンとトレノ3ドアの価値は衰えていない。

 この個体のオーナーの場合、頭文字Dファンというわけではないが(もちろん嫌いなわけではない)、ハチロクオーナーになるきっかけはそれだった。オーナーハチロクに初めて触れたのは幼児期。3歳くらいのころまでトレノが自家用車として家にあったそうだ。それは赤黒の2ドア(正確にはAE85のSEのフルオプション)で、そのクルマが幼いオーナーの記憶に強く残った。といっても、当時はそれがトレノだという認識はなく、「赤くてヘッドライトが開くクルマ」という程度。その後、成長するにつれて記憶の引き出しの奥にしまわれていた。

>>【画像16枚】GTアペックスはファブリックとなり、ドアポケットが助手席側にも付くほか、アームレストが大型化するドアトリムなど




>> レザーシフトノブが標準となるGTアペックス。後期でGTアペックスに4速AT仕様が追加されたこともトピックのひとつだ。





>> 後期でヘッドレストをオープンスルータイプに変更。シートの上下アジャスターはGT アペックスのみの装備だ。





>> 先のレビン3ドアGTVのリアシート写真と比べればよく分かるが、GTアペックスと他グレードでは、とくに両サイド部分の形が大きく異なる。





1986年式 トヨタ スプリンター トレノ 3ドア 1600GT アペックス(AE86)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4205×1625×1335
ホイールベース(mm)  2400
トレッド前/後(mm) 1355 / 1345
車両重量(kg)  925
エンジン型式  4A-GEU型
エンジン種類 直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1587
ボア×ストローク(mm) 81.0×77.0
圧縮比 9.4:1
最高出力(ps / rpm) 130 / 6600
最大トルク(kg-m / rpm) 15.2 / 5200
変速比 1速 3.587 / 2速 2.022 / 3速 1.384 /
4速 1.000 / 5速 0.861 / 後退 3.484
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット / 4リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ 185 / 70R13(前後とも)
発売当時価格 159.1万円

【3】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2015年 11月号 vol.32
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1986年式 トヨタ スプリンター トレノ 3ドア 1600GT アペックス(全3記事)

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【1】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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