自身3台目となるピアッツァはXJ-S|1985年式 いすゞ ピアッツァ XJ-S Vol.3

グレードにもよるが、1984年以降は大型のバンパーが装着された。

       
【1985年式 いすゞ ピアッツァ XJ-S Vol.3】

【2】から続く

 ピアッツァの見どころはいくつもあるが、最大のキーとなっているのはやはりデザイン。オーナーも中学生のころに見たピアッツァのスタイリングに魅了され、免許取得後にイルムシャーを購入。そして約2年で運悪く廃車になったものの、めげずに今度はハンドリング・バイ・ロータスを入手。その後、一度はピアッツァから離れたが、昨年自身3台目となるXJ‐Sを手に入れた。

「一時期はジウジアーロの用品で統一していましたが、ピアッツァらしさが失われるような気がして元に戻しました」とオーナー。愛車に対する愛情はもとより、ジウジアーロを敬う気持ちも人一倍なのだろう。



【画像20枚】ウオッシャーノズルをアーム部に埋め込んだウエットタイプなので、ボンネット上は余計な出っ張りがなくスッキリしたデザインとなる当時最先端のワンアームワイパーなど


OWNER’S VOICE/ピアッツァがきっかけでジウジアーロのとりこに

 ピアッツァがきっかけでジウジアーロにほれ込み、この個体のほかにスズキSX4(同車もジウジアーロデザイン)も所有するオーナー。それゆえピアッツァを手放したときには、さまざまなジウジアーロ関連の製品をコレクションして気を紛らわしたそうだ。
 今回の取材車両は所有して1年半ほどしか経っていないが、今後は歪んだダッシュボードの交換や足回りのリフレッシュなどを施し、できるだけ長く乗りたいと抱負を語ってくれた。

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オーナーが所蔵するジウジアーロデザインのアイテム。このほか、釣り具のリールやソニーの家庭用オーディオなども持っているという。




XJ-Sに搭載されるエンジンは、2LSOHCのG200型。従来車からのキャリーオーバーだが、フリクションロスの低減をはかり、静粛性やレスポンスが向上した。





ヘッドライトのクオーターカバーは、ボンネット裏にひとつのモーターを設置し、リンクを介して左右を開閉させる仕組み





ピアッツァの象徴となるヘッドライト。ただしライト自体は固定されており、上部のクオーターカバーのみ開閉する。


1985年式 いすゞ ピアッツァ XJ-S
Specification 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4310×1655×1300
ホイールベース(mm)  2440
トレッド前/後(mm) 1345/1355
車両重量(kg)  1140
エンジン型式  G200型
エンジン種類 水冷直列4気筒SOHC
総排気量(cc) 1949
ボア×ストローク(mm) 87.0×82.0
圧縮比 8.8:1
最高出力(ps/rpm) 120/5800
最大トルク(kg-m/rpm) 16.5/4000
変速比 1速 2.450 / 2速 1.450 / 3速 1.000 / 4速 0.689 / 後退 2.222
最終減速比 3.583
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン/3リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/70R13(前後とも)
発売当時価格 176.8万円

初出:ハチマルヒーロー 2014年 08月号 vol.26(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1985年式 いすゞ ピアッツァ XJ-S(全3記事)

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【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : KAZUHISA MASUDA/益田和久

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