この年のコースは、1990年にヒストリックルート66として復活した旧ルート66!|1970年式 日産 スカイライン 2000 GT-R Vol.2

GT-Rはガラス類が白。リアガラスの熱線は当然入っていない。リアガーニッシュにGT-Rのエンブレムが輝く。

       
【1970年式 日産 スカイライン 2000 GT-R Vol.2】

【1】から続く
 
 日本から海を渡り、グレートレースへ参加したハコスカGT-R。

 コースは毎年変わるが、この年の記念大会では、日本人にもなじみ深いヒストリックルート66が選ばれた。シカゴを起点にオクラホマ、テキサス、ニューメキシコ、アリゾナ州を抜け、西海岸のカリフォルニア州サンタモニカを結ぶルート66。マザーロード、メインストリートオブアメリカなど、さまざまな別名を持つ、アメリカのど真ん中を横断するこの道は、1926年に開通以来、西部開拓に重要な役割を果たした。トラック輸送の主要道路というだけでなく、ファストフード店によるドライブスルーの発達など、ロードサイド文化の数々が生まれた道。小説や音楽、映画にも登場し、歴史的な道路として、保存活動が行われるほどだ。

 ルート66は、高速道路の発達により、1985年にはその役目を終え廃線になっている。しかし、1990年にヒストリックルート66として復活する。

▶▶▶【画像19枚】長距離のステージも、途中で給油することなく走り抜けたトランク内に装備された純正の鉄製100Lタンクなど



ノーマルの雰囲気を残したダッシュボード。ステアリングはグレートレース用にナルディクラシックに変更。スペーサーを何枚も用意し、細かなポジション調節にも現場で対応できるようにした。





グレートレース参戦にあたり、取り付けた専用スピードメーター。レース中は他の計器類に目隠しがされ、このメーターだけをたよりに走った。





シートは日産のレース用が付いているが、国内での事前テスト時に長距離ドライブには向かないと判断。グレートレースには他のシートを取り付けて走った。


1970年式 日産 スカイライン 2000 GT-R(PGC10)
Specification 諸元
全長 4395mm
全幅 1610mm
全高 1385mm
ホイールベース 2640mm
トレッド前/後 1370/1365mm
最低地上高 160mm
室内長 1775mm
室内幅 1300mm
室内高 1120mm
車両重量 1120kg
乗車定員 5名
最高速度 200km/h
0→400m 16.1秒
登坂能力sinθ 0.540
最小回転半径 5.3m
エンジン型式 S20型
エンジン種類 水冷直列6気筒DOHC
総排気量 1989cc
ボア×ストローク 82.0×62.8mm
圧縮比 9.5:1
最高出力 160ps/7000rpm
最大トルク 18.0kg-m/5600rpm
変速比 1速 2.957 / 2速 1.858 / 3速 1.311 / 4速 1.000 / 5速(OD) 0.852 / 後退 2.922
最終減速比 4.444
燃料タンク容量 100L
ステアリング形式/ リサーキュレーティングボール(ギア比18.5)
サスペンション前/後 ストラット・コイル/セミトレーリングアーム・コイル
ブレーキ前/後 ディスク/ドラム
タイヤ前後とも 6.45H-14-4PR
発売当時価格 150万円


【3】に続く

初出:Nostalgic Hero 2016年 2月号 vol.173(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1970年式 日産 スカイライン 2000 GT-R(全3記事)

関連記事: 親愛なるスカイライン

関連記事: スカイライン

RECOMMENDED

RELATED

RANKING