「気になるところは、すべてやり尽くした感じです」ジウジアーロの魅力に惹かれ手に入れた1台|70年式 いすゞ117クーペ Vol.2

       
ボディカラーは3コートのパールホワイトで全塗装。

鍛造ピストンをワンオフで特注し、パワーアップ。

パネル部はクスノキのシートを張り込んで製作。

ナビ、ETCなどをオリジナル加工して組み込んでいる。

呉服店を経営しているオーナーらしく、ドアモールを西陣織で加工。

細部までセンスを感じるすばらしいクルマが完成した。

関連記事:西陣織のドアモール! 憧れのハンドメイド117をレストア&リファイン|70年式 いすゞ117クーペ Vol.1



「気になるところは、すべてやり尽くした感じです。普段の生活でも、快適に乗っていますよ。レストアに携わってくれたみなさんのおかげです。今でも、みなさんとは仲良くさせていただいていますよ」と笑顔で語る中島さん。

 117クーペはオーナーの満足感を満たしてくれた。そして、人々の絆も深めてくれたクルマとなったのだった。


美しいリアのライン。当時のプレス技術ではクリアできないエクステリアデザイン。ハンドメイドで生産されたのは必然的でもあり、工芸品としての完成度を求めた技術者の意気込みでもあった。


美しい外観のエンジン。その中身は特注鍛造ピストンをオーバーサイズボーリングしたブロックに組み込み、パワーを確保。



室内のすべてがやり直されている。センターコンソール、アームレストなど、すべてに本革を使用している。


ドアモールは西陣織でカバーされ、オリジナル以上の高級感を生んだ。


エンブレム類は立体的な造形で、手の込んだ作りとなっている。


掲載:ノスタルジックヒーロー2010年10月号 Vol.141(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:MINAI HIROTAKA/南井浩孝

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