現役当時はさまざまなカスタムを楽しむ方も多いが、年数が経過し、旧車になるとオリジナル志向が強くなり、マーケットでも価値あるものと評価される。もちろん、純度の高さにこだわるのも一つの楽しみ方だが、一生の愛車として楽しみたいなら、他にはないオンリーワンな1台に仕上げるのもアリではないだろうか? そんな脱・定番を目指すオーナーの参考になる異文化交流のケンメリを紹介する!
【1976年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X Vol.7】
【画像27枚】リアシートはオリジナル品をフロントと同じPVCレザー、イエローステッチでリメイクした「これでまともに走るのか?」というレベルで、あるべき部品が取り外されるワイヤータックに加え、サービスホールなどを埋めて、パテで全体を整え、スムージングを施す「シェイプドベイ」により、エンジンルームはさらにシンプルに。
L型エンジン搭載車ではあまり見たことがない、空間のスッキリ感と凹凸のないクリーンな雰囲気のリメイクは、賛否はあるだろうが、その緻密な作り込みにはだれもが思わずのぞき込みたくなる力がある。
エクステリアはアウディのナルドグレーに全塗装され、前後のリップスポイラー、シェブロンレーシングのアルミホイールを装着する程度で、インテリア、エンジンルームに施された最新のカスタムを包み隠すノーマル然としたスタイルにとどめる。
「ひかえめだけど脱いだらスゴイ」。まさに、そんな雰囲気が漂う、大人のクルマに仕上がっている。
【8】に続く 主要諸元 SPECIFICATIONS
1976年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X(KGC111)
■エクステリア:ナルドグレー(アウディ)オールペイント、フロントスポイラー、EASTBALLオリジナルワンオフダックテール、ウインカー/サイドマーカー/リアコンビランプスモーク化、リアパネル半つやブラック塗装
■エンジン:L28型改3.1L仕様(N42ブロック&ヘッド)、ワイヤータック&シェプドベイ
■吸排気系:ソレックス44PHH、φ48mm等長タコアシ、φ50mmステンレスデュアルマフラー
■サスペンション:(F)GAB製改車高調(R)GAB製4段切り替え
■ブレーキ:(F)R32タイプM用キャリパー+スリットローター
■タイヤ:TOYOプロクセス(F)195/45R16 (R)215/45R16 ホワイトレターペイント
■ホイ—ル:シェブロンレーシングS1C(F)16×9J -28 (R)16×10J -41
■インテリア:ダッツンコンペステアリング(グリップ部張り替え)、レカロ製改スポーツシート(内部加工/表皮張り替え)、イエローカラー3点式シートベルト、日本精機Defi追加メーター(水温、油圧、油温)、ドアパネル&センターコンソール(Ipad、kicker、ドリンクホルダーインストール)、リアトレイワンオフ製作、ダッシュボード&内装張り替え、電動パワステ(ワゴンR)、メーターパネル半つやブラック塗装
>>全ての画像を見る>>【8】へ続く初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
1976年式 日産 スカイラインHT 2000 GT-E・X(全9記事)