【2】から続く忠実さにこだわり、純正色のポップオレンジに再塗装
【1971年式 ホンダZ GS vol.3】
オーナーのホンダZ GSは、ボディカラーは元々ゼロブラックというツヤ消しの黒だったが、純正色のポップオレンジに再塗装。忠実さにこだわった色なのだが、ホンダ車のオレンジといえば、74年に発売されたシビックRSのサンセットオレンジの印象が強いため、時々、色合いが間違っていると思われることが不満点だという。
また「最上級グレードだけに専用装備が多く、パーツの確保が大変ですが、ネットオークションなども活用して入手しています。一時は私が買い漁ったことで『Zのパーツのネットでの相場が上がった』と知人から言われたこともありました(笑)」
このように愛情をもってホンダZを維持しているオーナー。来年にはZが発売50周年を迎えるため、仲間たちとの記念イベントも企画中とのことだ。
【画層23枚】純正色のポップオレンジに再塗装された1971年式 ホンダZ GS>>ンストルメントパネルと3本スポークのステアリングはシリーズ通して共通のデザインだ。グローブボックスは開くとテーブルになる仕掛け。
>>シートも車体同様にくたびれていたため、張り替えたが、日常的に乗っていると劣化が避けられないのが悩みどころだという。
>>リアハッチはウインドー部分のみが開くというユニークな構造。スペアタイヤや工具をトランクルーム下に収めるのは普通だが、車体後部から直接アクセスできる専用のリッドがあるのも非常に珍しい。
owner’s voice
「ボディのレストアをしてくれたウエスタンアートさん、エンジンOHを引き受けてくれたネオライフさんにはとても感謝してます」と語る松丸さん。一昨年もう1台のホンダZ GTを入手したという。30年あまり納屋にしまわれていたフルオリジナル個体で、これを公道復帰させるためのレストア時間と予算の捻出が目下の懸案事項だ。
1971年式 ホンダZ GS(N360)全長2995mm
全幅1295mm
全高1275mm
ホイールベース2000mm
車両重量525kg
エンジン型式/種類N360E型/強制空冷直列2気筒SOHC
総排気量354cc
最高出力(ps/rpm)36/9000
最大トルク(kg-m/rpm)3.2/7000
サスペンション前/後マクファーソン式独立懸架/半楕円リーフ
ブレーキ前/後ディスク/リーディング・トレーリング
発売当時価格46万3000円
【1】【2】から続く初出:ノスタルジックヒーロー 2019年2月号 vol.191
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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