【 日産ラリーカーマニアの日常 Vol.1】
本誌ハチマルヒーロー25号の表紙を覚えているだろうか。雪が残る富士山をバックにした
トリコロールカラーのブルーバードSSS‐R。実は取材前に大破しており、修理不可能に。新たに同型車を探し、なんとか元通りに仕上がったのは撮影日2日前。その復活劇を支えたのが今回紹介するオーナーだった。
オーナーは同じクラブU12に所属するトリコロールカラーのブルーバードSSS‐Rのオーナーのために、希少なSSS‐R後期型を探し出し、数の少ないパーツを供給。移植できなかったステッカーは探し出し、元通りのトリコロールカラーを復活させた。本誌の歴史の中で最も危ぶまれた表紙撮影を陰で支え、成功に導いてくれた存在なのだ。
そんな「いい人」オーナーだが、別の疑問がわき上がる。なぜそれほどまで希少なパーツやステッカーを持っていたのか。その疑問を解決すべく、オーナー邸に2度目となる取材を敢行した。
2度目? そう実は当編集部は姉妹誌「ノスタルジックヒーロー」において14年前に取材を行っているのだ。当時オーナーは20代。もちろん本誌はまだ存在すらしていなかった。
>> 【画像45枚】本誌ハチマルヒーロー25号の表紙や、すでに20年も所有し続けている純正トリコロールカラーの前期型SSS-Rなど【HNU12ブルーバードSSS-R】
パッと見て何かおかしいと気がついた方は相当なSSS-Rマニア。型式でバレバレだが、このクルマは前期型ではない。後期型をベースに、フロント部を前期にごっそり付け替えたもの。ほとんどの人は前期型と区別つかないであろう。もっともエンジン自体はSR20DET型のままなので、インタークーラー位置に合わせボンネットのインテークが前期に比べやや後方に位置している。前期型に比べて後期型はベース車との差異が少ない。
【2】に続く初出:ハチマルヒーロー 2016年 7月号 vol.36
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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