【RE雨宮 雨宮勇美代表インタビュー】
RE雨宮がそのロータリーチューンドヒストリーで初めてコスモスポーツをモディファイした! その歴史的な1台は、実に雨さんらしい、マツダ・ロータリースポーツのパーツを流用しまくったハイブリッドマシンだった。今回は、その雨さんこと、RE雨宮 雨宮勇美代表の製作したエアロ&チューニングカーたちをレアな写真とともにかいつまんで紹介する。
【RE雨宮 コスモ スポーツ 13B NA Vol.5 RE雨宮における歴代チューニングカーについて】
【4】から続く エンジンスワッピングカーともいえるコスモスポーツを前に、RE雨宮における歴代のそれについて雨宮勇美代表にうかがった。
これまでの雨宮チューンのクルマにはいくつかの共通する特徴がある。ポイントとなるのは軽量であること、そして高速安定性を重視すること、さらに同じパワーならば耐久性を重視することだ。
RE雨宮のエンジンスワッピングモデルといえば、古くは1970年代につくられたサバンナスポーツワゴン、ファミリアX508……。いずれも当時、自動車雑誌各社が開催していた最高速、ゼロヨンの計測に参加したクルマだ。サバンナはゼロヨン14秒02、最高速192.26km/h、ファミリアはゼロヨン13秒11、そして最高速は大台を大幅に超えた217km/hを誇った。900kg台の車重にハイパワーロータリーの組み合わせは、国内外のスポーツモデルを一蹴するハイパフォーマンスを誇った。
そして、12A型を搭載しK26タービンをドッキングした「RE雨宮シャンテ12A」が登場。ストリートではポルシェと互角に戦い、ゼロヨンは12秒台、谷田部での最高速は240.48km/hを記録。12A型にT04Eタービンを組み合わせ、ミドシップ化したセルボもゼロヨン12秒台、ゼロセン24秒台だ。
「軽くてコンパクトなクルマが好きなんです。そしてハイパワー。この組み合わせがサイコーに面白いよね。そう思わない?」という。
そして歴代のコンプリートカーは、初期のクルマから足まわりやブレーキにも手が入っている仕様となっているのも特徴。シャンテはもちろん、ゼロヨン&ゼロセン仕様のセルボであっても、ビルシュタインショックを使い、前後ディスクブレーキをおごっていた。
そしてもうひとつのポイントが耐久性。いずれの仕様もラジエーターのカロリーアップ、オイルクーラーの装着などが施されているのが通常だ。
>>【画像39枚】1987年「RE雨宮LOTUS EUROPE」、1988年の「RE雨宮 トゥデイ550cc」、そして1991年の「RE雨宮バーキン7」。いずれも軽量コンパクトなボディにハイパワーロータリーを押し込むという雨宮らしい手法に変わりはない1987年「RE雨宮LOTUS EUROPE」、1988年の「RE雨宮 トゥデイ550cc」、そして1991年の「RE雨宮バーキン7」。いずれも軽量コンパクトなボディにハイパワーロータリーを押し込むという雨宮らしい手法に変わりはない。
初出:ノスタルジックスピード 2018年5月号 vol.016
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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