【1982年式 日産 フェアレディZ Tバールーフ ターボ 2シーター Vol.1】
240ZGを所有する父が、娘であるオーナーの愛車にと製作を進めているS130Z。撮影の1カ月前までは、ほぼ全バラの状態だったが、突貫作業でとりあえず組み上がった状態だ。
オーナーの父は、以前から最後のL型搭載車両であるS130Zも作ってみたいと思っていて、ノーマルのアメ車のような雰囲気を尊重し、ラグジュアリーなテイストで仕上げることにした。
当初はノーマルルーフの130Zを製作しており、このTバールーフの130Zは、部品取り車のつもりで入手。ところが、ボディの状態、とりわけTバールーフがキレイだったこともあり、こちらがベース車になったそうだ。
ベース車はL20ET型エンジンを搭載するターボモデルだが、欠品だらけでエンジンもミッションもない状態だった。本来のL20ET型エンジンは、ブーストがかかるとそれなりに走るが、低回転域のトルクが細いので、ストリートでは乗りづらい。そこで、よりトルクフルなL28型エンジンを搭載することにした。娘さんが乗ることを考え、トラブルリスクを抑えるべく、ノーマルスペックのライトチューンとなっている。
小ぶりでS130Zのシルエットにフィットしているメーカー不明のエアロなど【写真11枚】若い女性が乗りこなすにはかなりスパルタンな雰囲気のコクピット。
シートは左右ともレカロLS。着座位置を下げるため、アンコ抜き加工を施している。
入手時からメーカー不明のエアロが装着されていたが、「小ぶりでS130Zのシルエットにフィットしている」と、引き続き装着することにした。
【2】に続く初出:ノスタルジックヒーロー 2015年 10月号 vol.171(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
1982年式 日産 フェアレディZ Tバールーフ ターボ 2シーター(全2記事)関連記事: 同じコンセプトで仕上げられた3台のZ 関連記事: フェアレディZへの慕情 関連記事: フェアレディZ