【90'sバニトラ・リスペクト!!】往年のカスタム手法をイマの時代に! 思わず2度見するほどのスラムドフォルムを手に入れたE24キャラバン☆

大加工の末、思わず2度見してしまうスラムドフォルムを手に入れたE24キャラバン

       
90’sフレーバーを漂わす往年ボディ ツウをうならす手練のワザに感嘆せよ!

【画像13枚】純正オマージュのサイドデカール、懐かしいラバーアンテナ、驚愕フロア上げと足回りの大加工、ステップノッチ&ウッド張りのリアセクションなど、E24キャラバンの詳細はココから!!

子供の頃に見たあこがれのカスタムを追い求め、E24キャラバンに理想のスタイルを込めたオーナー。
ローライダー、トラッキン、ロールーフバニングといった’90年代初頭を飾ったカスタムジャンルのエッセンスをブチ込んだカスタムは、まさに箱車クラシックスそのものと言ってもいいだろう。

カスタムプランの中心となったのは’90年代ローライダーとスラムドフォルムの共演。
激低のスタイルを作るため、E24としては異例となる足回りへのカスタムを実施。

リアはリーフリジッドを4リンク化し、ブラケット類はすべてワンオフ。
ハブ加工で5穴化も果たすなど、相当手が込んでいる。
また、Cノッチを施し、キャビン側のフロアは大きくかさ上げ。
それに合わせて内装の床をキックアップしたスタイルも独特だ。

足回りとの干渉を避けるため、燃料タンクはキャビンのリアエンドに移設。
給油口はリアゲート内側に設置した。

一方フロントは、エアバッグ+ショックをマウントするフレームを新設。
激しいロワードに合わせた車内側の加工も見どころだ。
リア同様、運転席周辺はは大きくかさ上げ。
そのため、アーチ状のフロアを新規で製作。
フロアに合わせ、薄型のシート座面は完全ワンオフ品(シートバックはオデッセイ用を流用)となる。

激抵フォルムに加えて、外装で目に付くのがリアビューだ。
観音開きリアゲートは、激レアベース・オーテック仕様の賜物で、バンパーにはD21のステップバンパーをチョイス。
これは、トラッキンやロールーフバニングに見られる往年カスタムを取り入れたもの。

さらに注目なのはサイドビュー。
オーナーにとってガルウイングは、’90年代クラシカルのイメージなんだとか。
製作ショップのボスが、もともとバニングを手がけていたため、この手の加工はお手のものだったことも幸いしたそうだ。

外観ではボディサイドのデカールも印象的。
このデザインはE24の先代であるE23のグラフィックをベースにアレンジしたもので、クラシカルな箱車を臭わせるトリックとして秀逸。

往年のカスタム手法をイマの時代に蘇らせたE24。
クラシックな魅力を存分に引き出すフィニッシュは超クールだ!



>>バンパーは純正バングレードをベースに加工。低さをとことん追求するにあたり、ボディ下部のラジエーターもかさ上げする。グリルにはE24の他グレードのパーツを流用している。


>>ドアミラーはダットサントラック(D21型)からの流用。ミラーベース部分からそっくり取り替えている。箱車にありがちな無骨で大きすぎるドアミラーから脱却し、トラッキンを意識したスタイルと言える。


>>ローライダー黎明期の90’s初頭は、ウインドーサインが入ったダンプベッド仕様のミニトラが大人気。まさにそんな時代の定番アイテムがラバーアンテナ。ちょいとヒネらせて装着するのがイマ流!?


>>E24の時代には1BOXのリアゲートのほとんどは跳ね上げ式だったが、このクルマは特殊なオーテックモデルで、なんと観音開きが標準。外ヒンジの武骨なスタイルが独特の味わいとなる。


>>観音開きのリアハッチに、メッキのステップバンパーは国産車離れしたコンビネーション。サイドのデカールは見る人が見ればわかるE23へのオマージュ。オーナーのセンスが光るクラシカルポイントだ。


>>フロントはギリギリのロワードを実践するため、フロアを大胆にかさ上げ加工。ホイールアーチに沿ってフロアを加工したため、シートの座面は極薄形状でフレームからすべてワンオフしている。


>>インテリアの多くはハンドメイド。キャビン後部のキックアップ部はCノッチでかさ上げした床をなるべく低く抑えてカバーする形状。ウッドフィニッシュしたフロアは、見た目にも美しく、個性的な内装となっている。




>>フロントはフレームをステップノッチし、ショックマウントとしてチューブタイプのサブフレームを新設。また、アッパー&ロワともボールジョイント付近で1インチほど短縮している。リアもフレームはステップノッチ済みで、リーフスプリングから4リンク化している。


>>履かせたのは90’sの名作「エリート・フローレンスター」15インチ。5H/100の新品が手に入ったため、もったいなくて車体側を加工(笑)。フロント、リアともハブ加工している。フロントはY30ハブを流用した。


>>E24の先代モデルとなるE23には、昭和の箱車ならではのさまざまなデザイン上のアイコンが施されていた。ボディサイドのグラフィックもそのひとつ。それをモチーフにボディサイドにデカールで再現している。


>>スライドドアの下部1/3はボディ側と一体化。残りの2/3上部をガルウイング化するといった手法は、バニング全盛期にもてはやされたカスタム手法。現代に蘇ったクラシカル&派手なカスタム手法は今見るとかなり新鮮だ!


>>ローライダー黎明期の90’sトラッキン、バニングなどのテイストを纏うスタイリングと着地フォルムに視線はクギ付け! 90’sの名作ホイール「エリート・フローレンスター」を履く足元も必見!!

【画像13枚】純正オマージュのサイドデカール、懐かしいラバーアンテナ、驚愕フロア上げと足回りの大加工、ステップノッチ&ウッド張りのリアセクションなど、E24キャラバンの詳細はココから!!


『カスタムCAR』2016年11月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:キャラバン(E24)・ロング・オーテック仕様/1998年型
SOURCE:石田自動車工業

PHOTO/南井浩孝

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