【エングレービングがギッシリ!!】内外装彫金まみれ&ノンエアロで生足ベタ落ちのパッケージに思わず引き寄せられる200系ハイエース

彫金まみれの絶景ドライバーズシートがインパクトのある200系ハイエース

       
素っ気なボディに鈍く輝くエングレービング!
ローライダーイズム沸るトランスポーター!!

【画像14枚】彫金まみれの絶景ドライバーズシート、サラペ調塗装がアイキャッチとなるインパネまわり、トランポで運ぶショークオリティなGSX-R1000など、気になるエングレービングトランスポーターの全貌はココから!!

一見すると車高の低さに目が行く素っ気ないシルバーボディのバンDX(実際はS-GLベースのドレスダウンカスタム済み)。

だがしかし、フロントグリルやリアゲートのガーニッシュ部分に施されたエングレービングに気が付き、クルマの側へ引き寄せられると、ビルダーの術中にハマったも同然だ(笑)。

車内に控えるエングレービングとグリーンを基調としたカスタムペイントが冴えるショーカークオリティのGSXーR1000や、外装とは裏腹に豪華絢爛なフィニッシュのコックピットに目を奪われるに違いない。

こちらのハイエースは2輪を中心にカスタムを手がける凄腕ショップ「INFINATE1111」のワーキングバン。
同ショップ代表であり、エングレービングアーティストとしても活躍するオーナーのお仕事グルマがその正体だ。

エングレービングと言えば、ローライダーやニュースクール系では、以前から使われてきた伝統的なカスタム手法。
何種類もある専用の刃物を使って彫り込んでいくのだが、アルミや鉄といった素材そのものや、ポリッシュ/メッキといった表面の処理方法、彫り方、窪みの入れ方によって、まったく違ったビジュアルになるのが特徴である。
(このオーナーが行うエングレービングは、唐草系を中心に、ポリネシアン柄風も取り入れている)

ハイエースカスタムシーンでは、アメリカンテイストの注入として車内外にビレットパーツを投入するテクニックがある。
しかし、インパネやダッシュ、ステアリングまで、エングレービングをこれでもかと彫り込んだ今回のフィニッシュを見ちゃったからには、よりアメリカン指数を高める、次なる一手としてエングレービングが魅力的に見えてくること間違いナシだ!




>>プラド純正17インチ(7.5J)に40扁平のタイヤを合わせた足元。ロワードメイクはフロント:トーションバー調整、リア:ロワードブロックによる生足ロワードで、Cノッチといったフレーム加工を親交があるアメンドが担当。ブロックや補正パーツは玄武製を使用している。リアゲートのナンバーポケット上のプロテクター&車内のステップ部分は、切り出したアルミ板にエングレービングを施している。


>>ブラックビレットのアシストグリップは、そのまま彫り込むことで、黒白のコントラストに仕上げている。


>>ステップ部はアルミで曲げを溶接して成形。緻密な仕事ぶりが見えてくる。


>>リアゲート裏にも見事なエングレービングが施されている。



>>素材やカラー、彫り方など、さまざまなエングレービングが凝縮したコクピットは、自身の本領を発揮したポイント。ステアリング表面だけでなく、裏側やハンドルボスまで、ギッシリと彫金が施されているのだ。


>>サラペ調にペイントしたインパネは、大阪の気鋭ペインターである「TwentyーTwoFour」Mizuki氏が担当している。


>>まずは、シフトノブやシフトゲートといったワンポイントで、エングレービングを導入してみるのはアリだ!


>>フューエルリッドは、もともと下地にニッケルメッキがかかっているため、純正を剥離し、彫ってからメッキ化している。


>>フューエルキャップは外品を購入し、アルマイトを剥がし、彫ってからメッキ塗装したものだ。


>>オーナーの本業であるカスタムバイクショップのデモカーとして仕上げたロングホイールベース仕様のGSX-R1000。彫り前提のため、アーム一式はポリッシュでオーダーしている。


>>タンクはすべて剥離してから彫り込み、蒸着メッキ化。その上で、最終的にウレタン塗装し、クリアを吹くという、とんでもない手間のかかった仕上げとなっている。キャンディ塗装は、これまたTwenty-TwoFourによるものだ。


>>あくまでも施工を担当したバイクを運ぶトランポとして仕事づかいする1台ながら、さりげなエングレービングを随所に投入することで自身のアイデンティティを表現。ベースはS-GLながら、DX純正バンパーやプリウス純正ミラーで商用車感をプラスしている。なお、フロントグリル部は、純正メッキグリルにエングレービング処理をしている。

【画像14枚】彫金まみれの絶景ドライバーズシート、サラペ調塗装がアイキャッチとなるインパネまわり、トランポで運ぶショークオリティなGSX-R1000など、気になるエングレービングトランスポーターの全貌はココから!!


『カスタムCAR』2023年11月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ハイエース・ナローボディ・バンS-GL/2007年型
SOURCE:kustom garage INFINATE

PHOTO/南井浩孝 TEXT/岡本 晃

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