【海外ハイエース事情!】香港のハイエースカスタムがアツい!!

香港の現行ハイエースは日本未発売の300系だが、カスタム好きには200系が今でも大人気!

       
香港エース一斉捕獲!!!

【画像50枚】香港のカスタムハイエースとカスタムショップをくまなくチェック!!

カスタムCAR編集部が香港に初上陸したのは、今から17年前の2007年。以来、香港のカスタムハイエース(通称:香港エース)事情を定期的にお届けしていたが、コロナ禍もあって7年ぶりの香港リポートを敢行! その間に200系ハイエースはモデルチェンジとなり、新車で購入できるのは日本未発売の300系のみ。しかし! カスタムがアツいのはいまだに200系!! というワケで、先ごろショールームをオープンさせた、香港にある415コブラショップ「車工房」に集まった、激アツの香港エースを捕獲!

香港のハイエースのおさらいをすると、導入されているのは、ナローボディのクォーターガラスが窓埋めされているパネルバンオンリーで、グレード的には日本でいうDXのみ。外装にメッキを使い、内装がちょっと豪華な日本でおなじみのS-GLの設定はない。しかし、それだとカッコ悪いので、パネルの上にダミーガラスを貼り、さもクォーターガラスがあるかのように見せるのが当たり前になっている。ボディカラーは、ホワイトに関しては、日本の人気色であるホワイトパールクリスタルシャイン<070>の設定はなく、ソリッドのホワイト<058>となる。

7年前はコピー品が横行しており、道路で作業していたりと、良くも悪くも東南アジア的だったが、現在はだいぶ洗練されており、ジャパンクオリティに近づきつつある。 ステッカーを貼る位置など、相変わらず香港のバンに対する規制は厳しいが、その範囲内でカスタムを楽しむユーザーのアイデアは学ぶべきものがある。そんな劇的進化中の香港エースのリアルなカスタムスタイルを徹底チェ〜ック!!

香港イチ車内がクリーンな415コブラフリーク






MINGサン(36歳)
香港のハイエースの仕事使用率はほぼ100%ということで、とにかく車内がゴチャゴチャしているのだが、ミンさんの車内は実にクリーン♪ 外装はヘッドライトを含め、フルで415コブラで統一し、新作が出たら速攻装着するそう。香港エースは荷室との間に仕切り(鉄格子的な!?)があるので、そこにスピーカーを装着してサウンドカスタムも抜かりナシ!!


お気に入りのブランドをミックスして個性をアピール!!





POONサン(42歳)
ヴァレンティのヘッドライトを香港で一番に装着したというプーンさん。黒いボディに白のTE37SB&キャンディレッドのホイールナットが映え、415コブラのブレーキキットで制動性も確実にアップ。415コブラのBy2ボンネットは人気のハニカムカーボンをチョイス。ほかにもエセックスレガンスなど、好きなブランドをミックス!!


ティースタイルのデモカーを完コピ! だれもが二度見する超個性派香港エース!!






FRANKIEサン(37歳)
ネットでティースタイルオートセールスのダッジ・A100顔のデモカーを見て、車工房に駆け込んだフランキーさん。純正色のライトイエローは香港では設定がないので、必然的にオールペン。ホイールもディーン・クロスカントリー17"を入れ、3インチローダウンを敢行(香港は路面状況が悪いので自殺行為w)。リアクォーター部は、通常なら香港エースはダミーガラスを貼るのだが、ティースタイルのデモカーの完コピを目指すため、あえてそのままとし、自身のアパレルブランドのロゴを入れているのだ♪


ブラックボディを生かしたシブい仕上げ!




FAIサン(39歳)
415コブラのフェイスリフトバンパーと、スポーティラインのバッドフェイスボンネットがお気に入りというファイさん。リアバンパーに鎮座する4本出しのマフラーはすべてリアルでド迫力モノ!! セミバケのスターシートにブリッドの迷彩柄のシートガードエプロンをプラスするなど、小技もピリリ!!


日本的なシンプル仕上げが自慢!




ANDYLOWサン(50歳)
香港エースといえば、昔から流用ワザが盛ん。アンディロウさんも日本のダークプライムIIのグリル、86のステアリングをスワップ! ひと目ボレしたという415コブラ・ファントム(18×8.5/9.5J INSET20)に25mm幅のオバフェンを装着し、足元重視のカスタムを披露。クリーンな1台だ!


香港では走っていないS-GLを輸入して優越感を独り占め!!






WINGサン(48歳)
車工房オーナーのウイングさんの愛車は、日本から輸入したS-GLのパール(香港はすべてDX)! 415コブラ・ステージ6のフルバンパーにディフューザーをセットし、By2ボンネットもプラス。香港エースは全車パネルバンなので、リアガラス車は超レア! ルーフラックは日本で流行ってるからと、なんとなく装着したそーな(笑)。ナンバープレートは自分の好きなイニシャル&番号を選ぶことができるのだが、人気のアルファベットや数字はものすごい金額がかかるとか!


日本的な魅せ方をするショールームがオープン!!

415 COBRA SHOP 車工房 SHOW ROOM

Address:SHOP C ,G/F CANAAN BUILDING, 200 TUNG CHAU STREET, SHAM SHUI PO KL, HONG KONG

415コブラのパーツを中心に、エセックスレガンスヴァレンティなど、日本のハイエースパーツを販売するショールーム「415 COBRA SHOP 車工房」が、2024年8月3日にグランドオープンした。香港のカーショップは、乱雑な店舗が多く、日本のようにショーケースに飾ってディスプレイする形態はほぼゼロ。オーナーのウイングさんが10年以上かけて、理想のカタチに仕上げたのだ。 オープニングセレモニーには、415コブラ(ラブラーク)の吉川社長も出席し、盛大に行われたぞ。場所は下町情緒あふれるシャムスイポー。香港旅行に出かける際は、ぜひ一度立ち寄ってみて!







>>ウイングさんの長年の夢だったというショールーム形態のショップ。香港のアフターパーツショップには、この手のスタイルは皆無とか。ウイングさんが毎年、東京オートサロンなどに通い、展示スタイルを見て勉強した結果をフィードバックしているのだ。日本のハイエースブランドのパーツを中心に取りそろえる。




>>車工房の本業はカーオーディオショップ。Aピラーツイーター、フロントドア&リアへのスピーカー設置など、徒歩3分の工房で連日作業が行われている。取材日のドナーカーは日本未発売の300系ハイエースだったぞ。


>>車工房はひっきりなしにユーザーカーが訪れるハイエースユーザーに大人気のショップ。オープニングセレモニーの日は渋滞が起きるほど。ココに来れば、日本のハイエースカスタムの最前線の情報が手に入るということで、香港全土からお客さんが集まってくるのだ。





>>オープニングセレモニーには、香港のおめでたい行事(旧正月など)に欠かせないライオンダンスも登場。大音量の太鼓と鐘に合わせて踊る姿は感動モノだ! 来場者はこの日に合わせて製作された特製のカーボン製の傘にサインを入れていたぞ。オープニングセレモニーを華やかに彩ってくれたのは、現地キャンギャルのシャーリイちゃん!


>>右が車工房のオーナーで、日本のハイエースカスタムに精通するウイングさん。左は日本から車工房のオープニングセレモニー出席のために駆けつけたラブラークの吉川社長。



>>香港といえば「世界三大夜景」のひとつ。毎晩美しい夜景が観られるため、観光客が大挙押し寄せる。香港が生んだスター、ブルース・リーの銅像も飾られており、コチラも観光客の記念写真の順番待ちとなるほどの人気。1997年に中国に返還されるまではイギリス領だったため、クルマは左側通行、右ハンドルと、日本と一緒。そのため、街中には日本車が多く走っており、ハイエースも人気となっている。

カスタムCAR』2024年10月号掲載
(記事中の内容は掲載記事を一部加筆したものです)

Special Thanks:ラブラーク

PHOTO & REPORT/カスタムCAR編集部

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