【昭和のオールド1BOX】フロント9J/リア10Jの極太足元を飲み込むワンオフオバフェンが強烈インパクトなドシャコ50系ハイエース

縦目が魅力の50系ハイエースをワンオフオバフェン装着&シャコタン化!!

       
オバフェン&深リム、定番旧車カスタムで
足元美を見せつけまくり!

【画像8枚】最上級グレードから移植して高級感がアップした内装、切り上げ加工&過激な出幅に視線がクギ付けになる足元など、縦目が魅力の50系ハイエースの全貌はココを見よ!!

昭和のオールド1BOXでは異色ノリに等しいオバフェン車高短仕様ながら、恐ろしくキマったルックスの秀逸ぶりに息を呑むばかりのこの50系ハイエース。

黒々とした縦目の角4灯顔と極太SSRメッシュの足元に、どこか見覚えアリの読者諸兄もいると思うが、そう、2015年6月号の本誌誌面を飾った50系のリメイク進化形なのだ。

もう1台所有する“本命”の趣味グルマであるチバラギ仕様の330セドリックに触発されるままS30Z用ワークスフェンダーを加工装着。
だが、のちにトーションバー調整&バネカットのみの強引なローダウンと、FRPパテ埋めのオバフェンの経年劣化に限界を感じたため、リメイクを決意。

で、オーナーが以前から親交のあった愛媛のビルダー「十亀工作所」に愛車を委ね、オールペン&下回り処理を含む、数年の大工事を経て生まれ変わったのがこの姿なのデス♪

ボディは以前の紺メタから明るいブルメタにリペイント。
フォルムは従来のフォルムを踏襲しつつも、ワイド&ローをより強調した佇まいにブラッシュアップ。

要であるフロント9J/リア10Jの極太足元に合わせて新調されたオバフェンは、1枚物の鉄板から切り出したワンオフメイドだ。
出幅もさることながら、本来の直線基調のフォルムに溶け込む造形美が秀逸♪

また、ドア下のステップ部分やサイドシルも、メタルワークによりロワラインが延長され、均整の取れたプロポーションに磨きをかけている。

さらに生足シャコタンによる弊害をクリアすべく、エンジン&ミッションメンバーの位置上げや強化トーションバーへの変更など、回りも対策済み。

怒涛の成熟を遂げたビジュアルにアッパレだ!!



>>規格型レンズの縦4灯の角目顔は、中期型のワゴンならではの意匠。本来はツヤ消しブラックだが、黒に近いガンメタリックでペイントしてさりげなくメリハリを与えている。


>>本来、角型のフェンダーアーチ形状である50系ハイエースに、丸オバフェンを違和感なくフィットさせたことが、メタルワークによるワンオフ鈑金でもっとも苦労した部分。ボディフォルムに破綻をきたすことなく、美しいシルエットに仕上げた匠の技が光る。



>>以前こしらえたFRPパテ埋めのオバフェンが割れてきたこともあり、それを取っ払って鈑金整形し直し。フェンダーアーチを新たに5cm切り上げしたうえ、0.8mm厚の鉄板ワンオフ・オーバーフェンダーを新規溶接♪ フロントドア下のステップ部分も鉄板を継ぎ足し、サイドシルのミミ部分までさりげなくストレッチしたロワラインも端正なワイドフォルム美を担っている。なお、足回りはフロント:強化トーションバー/リア:他車流用の車高調に変更している。


>>リアゲートはナンバーポケットに備わるワゴン純正の樹脂ガーニッシュを外し、取り付け穴をスムージング。それにより、バン同様のシンプルな意匠にリメイク。かつては地面スレスレのシャコタンのせいで、下回りを路面にヒットしてオイルパンを何度も破壊していたそうだが、エンジン・ミッションともメンバーをワンオフ加工で5cm上方にオフセットすることで弱点をクリアした。


>>ハチマル車らしい雰囲気ムンムンの茶内装のインテリアは、フロントシートとドアトリムを最上級グレード用にチェンジしている。


>>小径のスケルトン風ステアリングは、メーカー不詳の昭和ビンテージもので、グリップもスポークもなんと樹脂製!! こんなの一体ドコで入手したのやら……。


>>ボディはホンダ・フリード純正色のブルーホライズンメタリックで全塗装し、レインガーターから上のルーフは以前の白から黒塗りに変更。小ぶりなドアミラーは海外純正品で、黒パーツで引き締めたシンプルフォルムが激シブだ。

【画像8枚】最上級グレードから移植して高級感がアップした内装、切り上げ加工&過激な出幅に視線がクギ付けになる足元など、縦目が魅力の50系ハイエースの全貌はココを見よ!!


『カスタムCAR』2021年1月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ハイエース/1984年型
SOURCE:十亀工作所

PHOTO/高原義卓 TEXT/コンヒデキ

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