【ネガキャンプロボの異様なフォルムに驚き!!】ワンオフの足回りでシャコタン(ほぼ着地)&ネガキャン(約20度)を仕上げたプロボックス

超スラムドな異様なフォルムはもちろん、スッキリとスムージングした端正なマスクも好印象なプロボックス

       
オーナー自作で足回りを煮詰め
インパクト抜群なネガキャンプロボに!

【画像10枚】オリジナルのダークブルーメタリックでオールペンしたフォルムや、約20度のネガキャンで深リムをねじ込んだ自作の足回りの秘密はココからチェック!!

トヨタの純正ブルーだと思いきや、オリジナルのダークブルーメタリックでオールペンされ、透明感あるパールの紫が所々に浮かび上がるさりげない演出が憎いこのプロボックス。

しかも、シャコタン&ネガキャンでインパクト超抜群!
「たまにイジっているプロボックスを見て、カッコいいと思っていました。自分もやるなら、ほかのプロボックスとカブらないスタイルにしたいな……と。思い切ってスタンス寄りのカスタムにしたら、取材されたりドレコンでアワードもらったりと、自分でも人生が変わったと思います」と話すオーナー。

ベースのプロボックスは、希少なディーゼルターボエンジン車。
購入時の車体価格が買い得だったうえ、商用ライトバンゆえの積載能力はもちろん、ガソリン車よりも力強いトルク感がお気に入りで、通勤車として毎日使っているという。

そんなオーナー、実はジムニーのトライアル競技で活躍する第一線の選手でもあるのだ。
もっと複雑に動くサスペンションを含め、ジムニーの競技車両をフレームから製作するぐらいなので、その技術がこのプロボックスの足回りに生かされているのはご想像どおり。
すなわち、ストリートカーの足回りを自作するぐらい、お手の物というワケだ。

こんな驚異的な20度近いネガキャンでも毎日通勤に使えるのは、車高調を改造した自作エアサスに変更したから。
さらには、リアは可変式アクスルを自ら作り出し、アルミ製のアンダーカバーやエアサスタンクガードを装着。

「自作したエアサスとアンダーガードのおかげで、どこに行くにも気にせず乗れる通勤車&趣味車になりました。しかも、車高調と変わらない低い走行車高がキープできているのもアピールしたいポイントになっています!!」



>>純正フロントバンパー先端には、ナンバープレートを取り付ける台座が装備されているが、その部分をカットしてスッキリとスムージング。アンダー部分には汎用のウレタンリップも装着している。


>>ベッタリ着地のスーパーローフォルムによって、プレーンでボクシーなボディラインが際立つリアからの眺め。リアハッチの鍵穴はスムージングされている。


>>バンパー下部右には、ワンオフのフルストレート2本斜め出しマフラーを装着。ヒッチメンバーは主にジャッキポイントとして活用している。


>>なんと言っても自慢は自作の足回り。フロントサスペンションは、市販の車高調をワンオフでエアバッグと合体させてエアサスを製作。また、自作のロワアームを投入することで、シャコタン&ネガキャンフォルムをつくり出しているのだ。


>>リアサスペンションは、左右独立の可変式アクスルへと変更。さらにはフレームとアクスルビームの間には、コイルスプリングの代わりにエアバッグが搭載され、エアサスになっているのだ。


>>「ノーマルフェンダーのまま10J&アウトセットのホイールを入れたのがこだわりです」とはオーナー。すべて自作した足回りで、1~20度までキャンバー調整が可能。リアフェンダーはアーチ上げ加工している。


>>前後のワンオフエアサスによって着地状態を実現。普段街中で見るプロボックスとはまったく異なるスタイリングはインパクト抜群だ。緻密に計算されたセットアップ能力の高さも注目すべきポイントである。


>>ホイールは「ワークと相談して、限界まで最深のリムにしてもらうようにオーダーしました」というグッカーズ・ヘミを飲み込む。サイズは15×10J OUT16。表面はハンドバフ仕上げで、光り輝く美しいフォルムを創造している。


>>インテリアには大きく手が加えられてはいないが、運転席のシートはレカロに交換されている。趣味車として魚釣りなどで遠出することもあるそうで、運転中の快適さを求めてのチョイスだ。


>>街を走るノーマルプロボックスからは想像し難いこの異様なプロボックスのフォルムに驚愕! 着地&ネガキャンという、唯一無二なプロボカスタマイズを作り上げている。

【画像10枚】オリジナルのダークブルーメタリックでオールペンしたフォルムや、約20度のネガキャンで深リムをねじ込んだ自作の足回りの秘密はココからチェック!!


『カスタムCAR』2021年1月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:プロボックス/2004年型
SOURCE:GARAGE UP

PHOTO & TEXT/岡田幸一

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