【世に存在しないものはすべてワンオフ!!】オリジナルのオフ系パーツを駆使し、ワイルドなアゲカスタムをインストールしたホンダ Z

ないものは流用とワンオフでメイキング！
短命レア車もアゲてワイルドにイジり倒す!!

【画像11枚】自家製キャンディパープルペイントを施したのが隠れオシャレポイントな足回り、世に存在しないものは金属加工でワンオフ製作したパーツ類など、武骨な雰囲気のアゲZの全容はここで明らかに!!

昨今のアウトドアブームに加え、クルマ業界ではSUV人気が高止まり真っ最中。
さらに本格クロカンのジムニーもバックオーダーを抱えまくる始末。
当然のようにカスタムでもアゲは定番化の一途を辿っている。
もはや、日本全国が自然と戯れるナチュラリストに変身したかのような、巨大ムーブメントが巻き起こっているのは気のせいではないだろう。

そんな世間の流れにダメ押しともいえる強烈な一撃を加えるのがこのホンダZ。
短命レア車をベースに、無類の愛情を注ぎ込んだのがこのオーナーだ。

コンセプトはSUVとしての走破性を高めたリアルオフローダー。
放っておいても大人気のジムニーではなく、ミッドシップのターボSUVという激レア車へと再びスポットライトを当てることが目論みのひとつというワケ。

だが、そもそもレア車のZに対して、クロカンメイクを楽しむための専用パーツはまったく存在していないのも事実。
クロカンどころか、通常のカスタムパーツもほとんどないため、9割方が流用とワンオフで攻めなければならないのだ。

足元に関してはスペーサーをかませて3インチアップしつつ、MTタイヤの組み合わせでバージョンアップ。
さらに、スタイリングを特徴づけるブッシュバーは、ワンオフで製作したのちにラプターライナーでコート。
加えてカットしたフロントバンパーやオーバーフェンダーにもラプターライナーを吹き付けて、ヘビーデューティさをアピールしている。

もちろん、細かい部分までトコトン手を加えた仕上がりは、ジムニーにも負けないオフローダー！
この姿を見れば、Zを見直すナチュラリストも現れる……ハズ!?




>>バーリング加工されたワンオフのサイドパネルは、リベット留めのワイルドフィニッシュ。オートプラザミラノ製のオーバーフェンダーと同様に、ラプターライナーでペイントすることで、ボトムラインのテイストをまとめている。



>>ヘヴィーデューティな印象を決定づけるブッシュバーはもちろん、アウトドアムードを高めるヒッチメンバー＆カーゴもワンオフアイテム。金属製の本格アイテムには、ラプターライナーを吹き付けることで強度アップしているのも特徴。見た目だけでは終わらせない、質実剛健っぷりもオフローダーを目指したZの見どころというわけだ。


>>リアウイングは、同じ軽SUVのマイナー車、スズキ・keiスポーツから流用。また、ルーフレールやルーフは、いざというときのためにラプターライナーで塗り固められている。


>>ごく普通の軽自動車が、リフトアップし、武骨な足元を構築しながら、ジムニー勝りのヘビーデューティなフォルムへと変貌を遂げる。ワイルドにイジり倒したリアビューは圧巻のひと言！


>>足元はカヤバ製のSRスペシャルをベースに、ケース部分をDIYでキャンディパープルにペイント。本来は見えない部分であるが、ワンオフのカラーで3インチリフトアップしているため、下回りを覗かれても恥ずかしくないように手が加えられている。


>>目につきやすいリアのラテラルロッドも、キャンディパープルでペイント済みだ。


>>オフロード感を一気に高めるMTタイヤはスタイリングの要。ホイールは、FC3S用のBBS・RCを流用しながら、オリジナルのブラック×パープルパールのペイントでDIYフィニッシュしている。


>>シートはスズキ・スイフトスポーツの純正オプションを流用。DIYでマットブラックにペイントすることで、ダークトーンで固めた室内の雰囲気にジャストフィット！


>>世に存在しないものは金属加工でワンオフ！ 他車種流用テクニックも駆使しながら、完璧なるアゲプロポーションを構築しているのも見どころ。

【画像11枚】自家製キャンディパープルペイントを施したのが隠れオシャレポイントな足回り、世に存在しないものは金属加工でワンオフ製作したパーツ類など、武骨な雰囲気のアゲZの全容はここで明らかに!!


『カスタムCAR』2021年1月号掲載
（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）
BASE CAR：ホンダ Z／2000年型
SOURCE：メタルマジック、ガレージルーキー、ひろし技研、7048 STYLE