【ドシャコ着地ミラの全容は?】過激なローフォルムを支えるミラの壮絶な舞台裏は流用と加工の嵐だった!

ドシャコ着地の過激なローフォルムを見せるミラ

       
タネも仕掛けもアリまくり! 軽のリア足に
7J IN36をノーオバフェンでビチ履きっ!

【画像16枚】足元はリバレル、穴開け直し、ヘアラインと見応えだらけのOZホイール祭り、チープな面影完全排除の豪華セレブ仕様の内装、流用と加工の嵐となるシャコを支える足回りなど、ミラの壮絶な舞台裏はココを見よ!!

車高が低けりゃエラいっ!
リムが太けりゃスんゴいっ!!
そんでもって、深リムだったらヤバすぎるぅ〜っ!!!!

以上がシャコタン業界における“鉄のオキテ3か条”なのだが、これがベースカーの高い安い、年式の新しい古いによって忖度されることなど一切ない。
つ・ま・り、どんなクルマであろーとも、ブチ切れモード全開で低く・太深リムを履いたヤツが勝ち名乗りを上げるのだ。

なればこそ、この250系ミラも、シャコタン業界からのバンザイ三唱&胴上げワッショイを喰らうべき1台のハズ。
だって、見てくだちゃいよ、このどシャコっぷりを!

低さの源はエアサスにアリ。
ワゴンR用のストラット&エアバッグにブラケット加工のウラ技まで仕込むことで、パシュパシューッと落とせば、まっ先に燃料タンクがドスンッと着地するほどの限界点へと到達だ。

お次のホイール関係は、OZフッツーラの16×7Jをリバレルすることで、ノーオバフェンでフェンダーにめり込ますスタイルを現実のモノとする。
あったり前ですけど、純正のままでは装着なんて夢のまた夢。
インナーフェンダーの大胆ぶった切りを始め、パルテックの各種アーム類、スーパーナローアクスルらを総動員したおかげで、この美観を我が物としてるんですな。

実はオーナーは、“スタンスネイションジャパン”にエントリーするためだけにこのミラをいじっていて、応募8回中7回審査に合格し、富士や福島、群馬に参戦済み。

しかも、毎回ホイール交換を筆頭に、何かしらのカスタムを加えて会場に現れるという、読者のカガミのようなお方なのです。
そんな熱烈読者の愛車をついに取材できて、オーナー同様、カスタムCAR 編集部一同も涙ナミダに感激しております〜っ!!



>>ヘッドライトにボンネットがかぶって目つきが悪くなる(笑)、いわゆるバッドフェイスってヤツに整形。BMWを意識したフロントバンパーは、その昔、パルテックが作った家宝級のアイテムを装着するの巻〜。


>>R35純正アルティメイトオパールホワイトから、R34純正ミッドナイトパープルへ色変えを決行! よく見りゃ、ワイパー周りをR32純正ガングレーメタで塗るなど、歴代GT-Rの有名色がここに集結しているのだ〜。


>>「あれ? 250ミラにサンルーフの設定なんてあったっけ?」って、カタログをパラパラしてみたところ、そんな豪華装備はないことが判明。なるほど、ベバストのサンルーフを後付けしたんすねっ!!



>>LED使いまくりのテールレンズに、デミオの反射板を拝借してワンオフ仕上げとしたリアバンパーなどなど、さすが10年以上手がけてきただけのことはある充実ぶりだ。ハの字なキャンバー角は、前後8.5度でピタッ。


>>フロントは、貴重すぎる4H100のOZフッツーラ(16×7J IN38)を履くだけでマンゾクしたりなんかしない。さらに、ディスクにヘアライン加工を入れて、前期用と後期用、どっちのセンターキャップも付けれるよーにキャップの内側まで加工済み!



>>リアホイールのサイズは、驚愕の16×7J OUT36!! 海外リムを使ってのリバレルは無論のこと、5H-114.3を4H-100に開け直してまで履くのがオトコ気ってもの! おかげで室内側のタイヤハウスも建て増ししちゃったモンね〜♪


>>リアハッチをパカっと開けば、そこはフロント用ホイールと、前期用センターキャップの展示会場に。これ、ただの飾りものじゃなく、タイヤはいざってときに使えるスペアだし、キャップもいつでもはめかえて気分転換できるリアル実用アイテムとのこと。そのために工具までディスプレイしてるとは、段取りよすぎじゃね?


>>手始めに、ダッシュを黒とベージュで塗り分け、イゾッタのステアリングやレボックのシフトノブでメッキを足す。ムーヴ用を移植したタコメーター付きメーターパネルや、4ドア用パワーウインドースイッチ流用のエアサススイッチも見せ場だよ☆


>>驚けっ! フロントシートは、インパネとカラーコーデしたカバー付きのレカロだぁ〜〜っ!!


>>エアサスは、ボルドワールドから出ていたワゴンR用を、2ピースタイプのディスクブレーキはイデアルのムーヴ用と、流用ワザ炸裂のフロントサス周辺。あ、キャリパーはストップテックのロゴだけ貼ったパチものっス(笑)。ガソリンタンクが着地するほどの低さにするべく、ロワアームの折り曲げ加工などもあり。


>>ぶっといホイールを履くために、パルテックのスーパーナローアクスルを採用。真ん中でぶった切って、142mmほどナローしてました☆


>>ヴィッツ用のリアディスクブレーキやら、全長の短いスズキスポーツのショックやら、リア足も壮絶メカだらけ!!


>>「オバフェンとかアウトリップがハヤってますけど、私がミラを作り始めた十数年前は、軽の規格内でどこまで深いホイールを入れられるかの時代でした。なので、フェンダーにホイールをかぶらす“ツラウチ”を極めることになりました(笑)」とオーナー談。撮影を見ていたチビっこの「あのクルマ、壊れてるよ〜。走れないよ〜」のひと言は、最高のホメ言葉だ。


>>「低い」とか「ツラウチ」とかっていう言葉をリアルに体現したミラ。足回りから足元まで、壮絶なカスタマイズは見どころ十分だ!

【画像16枚】足元はリバレル、穴開け直し、ヘアラインと見応えだらけのOZホイール祭り、チープな面影完全排除の豪華セレブ仕様の内装、流用と加工の嵐となるシャコを支える足回りなど、ミラの壮絶な舞台裏はココを見よ!!


『カスタムCAR』2021年5月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ミラ/2006年型
SOURCE:JMsection、MA-Service、PAL-TECH

PHOTO/中島仁菜 TEXT/佐藤アキオ(rsf)

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