【NV350で驚愕の着地!!】エアロには下方への延長加工を施しつつ、4リンク化とハイドロを駆使して見事に着地を実現したキャラバン

多分、史上初めてハイドロを搭載し、着地をキメたNV350

       
ミラクルな着地姿をサンゴーマルで実現!
NV350のハイドロ搭載車を徹底分析!!

【画像11枚】リーフスプリングを撤去して4リンク化し、しっかりストロークする足を作り上げた足回り、Cノッチやタイヤハウスの新設、下方への延長加工を施したエアロ類など、気になる激低NV350の詳細はココを見よ!!

ヘビーロワードのハードルが高い1BOXを激低着地にする。
そんな激低箱車が完成した際の達成感は相当なものなのだが、ここでは、多分、史上初めてNV350にハイドロを搭載し、着地をキメたマシンを紹介。
前20×後22インチ履きとのコラボでの足回りのスタイリッシュさはNV史上初の快挙となる。

サス加工を担当したのは、1BOXの足に精通する“サゲの匠”、トリニティ。
着地前提の足回り加工は、大胆かつ計算され尽くしたもの。

すでにハイエースではいくつもの実績があるものの、NV350では初めて。
しかし、構造的にも加工手法的にも両車に大きな差はなく、さらにE25なども手掛けた歴史もあり、多くのノウハウを流用できたという。

着地の大きな障害となるリーフリジッドのリアサスは、リーフスプリングを撤去して4リンク化し、しっかりストロークする足を作り上げた。
加えてCノッチ、タイヤハウスの新設などを行って準備は万端。

さらに可動範囲が広がったサスペンションが干渉する燃料タンクは、部分的にカット。
キャラバンの宿命ともいえるフューエルパイプのホーシングへの干渉は、バイパスさせるパイプをワンオフしてクリアしている。

フロントはハイドロシリンダーの取り付けマウントを補強し、足回りの確実な動きをサポートしているのもこだわり。
そのうえで、ハイドロシステムを組むことで、きっちり車高をコントロールする。
こうしてNV350では前代未聞のローフォルムを作り上げることに成功したのだ。

また、着地したときに、このNV350が最も美しく見えるように、エアロ類は下方への延長加工を施した。
着地のために、足回り以外のカスタムにも抜かりなくこだわったのだ。

4リンク化とハイドロを駆使して完成した着地NV350。
激低キャラバンをリードするパイオニアが誕生した!



>>E25用のキャラルドを取り付けるために、ラストステーションのNV350用エアロを2コイチで使用しているフロントエアロ。


>>リアバンパーやサイドステップのエアロには、下方へ延長するリデザイン加工を行っている。


>>エアロには下方への延長加工を施し、着地した際のフォルムが美しく見えるようにカスタマイズ。着地のために、足回り以外のカスタムにも抜かりなくこだわっている。


>>足回りは、ヘビーロワードする際にはやっかいなリーフリジッドのサスペンション構造は潔く捨て去り、4リンクサスペンションに変更する大加工が施されている。リンク類やアームなどは、干渉対策も含めて計算され尽くした構造で、サスの動きもスムーズだ。


>>アキュエアーのコントローラーをセットして、操作性にも優れたハイドロシステムを持つサスペンションが完成した。


>>ホーシングがヒットするフレーム部には、深くえぐり込まれたCノッチを施す。荷室はタイヤハウスを大型化して、ホーシング部までをカバーするフロア加工を実施している。


>>サスが干渉する燃料タンクの短縮加工やリアヒーターのホース、フューエルパイプの取り回し変更も、キッチリと行っているのだ。



>>ハイドロシリンダーを装備したフロント部。アッパー側のマウントは補強が加えられ、シリンダーの力を安定して受け止めることが可能になった。トリニティのこだわりがうかがえるポイントの1つでもある。


>>おそらく、NV350ハイドロ着地第1号となる、驚愕スラムド姿がコレ! かなりインパクトのあるサイドビューが圧巻だ!!


>>“サゲの匠”ことトリニティによるモディファイでハイドロ&着地を見事に実現したNV350。そのロワードの勇姿にアッパレ!!

【画像11枚】リーフスプリングを撤去して4リンク化し、しっかりストロークする足を作り上げた足回り、Cノッチやタイヤハウスの新設、下方への延長加工を施したエアロ類など、気になる激低NV350の詳細はココを見よ!!


『カスタムCAR』2016年4月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:NV350キャラバン・ライダー・プレミアムGX/2012年型
SOURCE:トリニティ、クライム

PHOTO/藤井元輔 TEXT/土田康弘

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