【前も横もジムニー シエラにしか見えないケド!?】スラムド&ピックアップ化したシエラ顔のラパン(ってことは、ジムニーじゃない(笑)!)にフォーカス!!

       
NATSの学生たちの超絶カスタマイズ☆
激低ジムニー シエラの正体はラパンだった!

【画像10枚】アルミ棒でワンオフしたパイプバンパー、FRP製でNATSの学生たちによる完全ワンオフの荷台に背負ったシェル、エアフォースのコンプレッサーとエアタンクが鎮座する上げ底のベッドフロアなど、シエラ顔ラパンの詳細はココをチェックせよ!!

激しすぎるドシャコタンフォルムと、リアぶった切りのシェル載せトラック化に、だれもがひと目でおののくジムニー シエラ。
ではなく、実はまったくの別車種を現行JB74型のジムニー シエラに似せた、なりきりカスタム!?
だったりする、仰天級の異色作のお出ましだ♪

その名も“NATSイージークルーザー”の正体は、まさかの初代アルトラパン!!!!
学生カスタマイズの草分けこと、千葉は成田にあるNATS(日本自動車大学校)カスタマイズ科の生徒が、卒業制作としてビルドした車両なのだ。

’20年1月に開催した東京オートサロン2020のNATSブースでお披露目された1台で、この車両を制作した生徒たちの1コ上の先輩たちが製作した本物のシエラ改のハイリフト仕様の兄弟車として、ラパンベースのジムニー化けによる真逆のスラムド仕様を思いついたのが誕生のイキサツだそう。

現行ジムニー顔を自然に収めたフロントノーズは、ワンオフのボンネットとフェンダーによるツジツマ合わせが成せる業。
シエラ純正のオーバーフェンダーやテールレンズもラパンの面影を見事払拭。
荷台のシェルは、開閉ギミックも盛り込み、リアにヒッチメンバーも備えたキャンパー路線の演出もするなど凝りまくり。

そして、激低モディファイに関しては、エアサス投入に加え、ボディドロップも実施しつつ、ショーモデルながら車検取得済みで、もちろんドライブもOKなのだ!!

NATS学生たちの学びの集大成といえる驚愕のシエラ化けラパンとなった。



>>上げ底のベッドフロアには、エアフォースのコンプレッサーとエアタンクが鎮座。足回りは前後にベローズ型エアバッグを用い、車体側のアッパーマウント取り付け部を鈑金で位置上げして爆落ちを実現している。


>>JB74ジムニー シエラ純正オバフェン装着で、激低フォルムが強調されたサイドビュー。後部ドアを埋めて2ドア化しているほか、鉄鈑ワンオフのフロントフェンダーで、ジムニー顔とのツジツマを合わせているのも見逃せないポイント。


>>フェンダー奥に被せたホイール&タイヤは、クリムソンのディーン・クロスカントリー15×4.5Jに、トーヨー165/55の組み合わせ。ホイールは付属のハブキャップを装着せず、センターハブをむき出しにして、鉄チン風にしている。


>>荷台に背負ったシェルはFRP製で、NATSの学生たちによる完全ワンオフ。裏側はアルミパイプの骨組みでガッチリ補強済み。さらに、ハッチゲート用のダンパーを装着してチルトアップ式のギミックを盛り込んでいる。


>>アゲートではなく、FRPシェルを開閉式にした自由奔放な発想が学生カスタマイズらしさ。リアをぶった切ったシェル載せトラック化のリビューがインパクト大!


>>アルミ棒でワンオフしたパイプバンパーは、実はヒッチメンバー兼用で、カート社のカーゴキャリアをドッキングしているのがミソ。


>>マフラーは、左右2本出しで、出口を側方排気にすることで、キャリアの積載物に排ガスがかからないよう工夫が凝らされている。


>>もはや元の姿の面影ナシだが(笑)、ベースは初代HE21S型アルトラパンSS。平面を基調としたスクエアなボディは、どこか現行ジムニーと相通じる部分もなきにしもあらず。ジムニー顔面移植や4ドア→2ドア化を介したルーフ後部ぶった切りでのピックアップ化など、壮絶ボディワークは圧巻のひと言だ。


>>前正面からの姿は、まんまジムニーシエラ(笑)。ボンネットは鉄鈑ワンオフで、フロントバンパーもアルミ製の一点モノ。WARNのウインチ装着で、疑似クロカンらしさも加味している。


>>ジムニー シエラ顔のラパンを、さらにスラムド&ピックアップ化した学生たちの柔軟な発想にあっぱれ! 将来のカスタムカー業界を担う若き才能たちに脱帽デス!!


『カスタムCAR』2021年4月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:アルトラパン/2004年型
SOURCE:NATS日本自動車大学校、ワンダープレイス、千葉スズキ販売、エアフォースジャパン、TOYO TIRE、クリムソン

PHOTO/ノグチケイスケ TEXT/コンヒデキ

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