【オールドジムニーをシャコタン化!!】クロームホイールをツライチ履きする激ローフォルムな初代SJ10ジムニー登場！

オールドジムニーでは珍しいシャコタンスタイル！

【画像11枚】フロントバンパー＆フェンダー加工で19×8.5Jの大径ホイールをINする足元、16年前に基本構造は完成していた足回りなど、気になるシャコタンオールドジムニーの全貌はココからチェック!!

もはやジムニーに見えない低車高っぷりに加え、19インチのクロームホイールを絶妙なキャンバーでツライチ履きした、想定外のローフォルムがやたらとキマっている初代SJ10ジムニー!!

しかも、プライベーターによる完全DIY作のうえ、軽カーの過激なシャコタンメイクに流行の火が点くはるか前の2005年にすでにビルドされていたという、アンビリバボーな事実にも仰天絶句なのだ。

そんな激低SJジムニーのオーナー兼ビルダーは、競技車両やジャンクも含め10数台の旧式ジムニーを所有する筋金入りのマニア。
しかも、シャコタン仕様を作ろうと思ったキッカケは「アゲのジムニーばかり作ってきたので、飽きちゃって……」との話。
ほかに所有するSJ系ジムニーのハイリフト仕様の兄弟車ノリで、自らコツコツと手がけたのが今から16年前。
もともと、カスタムカーのイベントには、さほど興味がなく、完成後はオフ会に数回参加した程度だったため、アンダーグラウンドな存在だったのが実のトコロだ。
しかも、その後はオフロードレースに没頭していたため、ガレージの片隅でホコリを被った状態で長年お不動様となっていたそう。

だが昨年になって自ら主催するオールドジムニーのミーティングに持ち込むべく路上復帰させることを決意し、かつて仕上げた内外装を生かしたまま、モンローのエアショックによる車高調整をプラス。
その結果、十数年の眠りから覚めたのがこの姿なのでアリマス♪

2駆化のスラムドや、さりげないボディワークなど、SJ系ジムニーを熟知したレストカスタムは現代の時流にマッチした個性と色気が満点。

ジムニーいじりの余興が高じた完全な自己満足の産物ながらも、カスタムシーンの表舞台に一石を投じる存在なのは間違いナシだ！



>>初代ジムニーならではのスパルタンな味わいが光る鉄板ムキ出しのコクピット。ステアリングはモモに交換し、トランスミッションは本来の4速から5速MTに換装している。シフトレバー後方のトランスファーレバーもキープする。


>>シートにはコブラのフルバケを装着。車内は16年前にレストカスタムされたままのグッドコンディションを保っている。


>>ボディは製作時にレストアを施し、トヨタ純正色のダークグレーマイカメタリックで全塗装。エアショックでスムーズに車高が上下するよう、メインリーフは反力のある板バネに換えており、同時にリアのホーシングをぶった切って3度のキャンバー加工を新たに施している。


>>2連の丸テールはSJ系ジムニー本来の意匠で、マーカーレンズはフロントと外径が同一。そのため、クリアテールは実はフロントのスモールランプ流用によるもので、ブラックスモーク仕様にディテールアップされている。


>>インパクトのあるサイド出しのデュアルマフラーは、オーナー自作のワンオフメイド。エンジンは排気量550ccのLJ50型のノーマルスペックだが、エキゾーストから豪快な白煙とともにカン高い2ストサウンドを奏でる。


>>フロントの足回りは2駆化し、アクスル両端をカットして75mm位置上げ。同時にブレーキも他車流用でドラム式からディスク式に変更済みだ。


>>前後ホーシングはリーフスプリング上に移設し、フロント：80mm／リア：100mmのロワリングブロックとモノリーフ化で大幅なローダウンを実現。さらに、モンローのエアショックを装着し、ベタ落ち可能な車高調整と乗り心地の向上を両立させた。


>>駆動系はFR化されているが、HI/LO切り替えを生かすべく、トランスファーはそのまま残している。



>>ジムニーらしからぬ鬼シャコタンを一層強調しているのが、前後ツライチで収めた大径メッキの足元。ロデオドライブ19×8.5Jホイールと、ピレリPゼロNEROの225/45タイヤは、’05年の完成時に新調したもので、フロントフェンダー先端に鉄板を継ぎ足し、アーチ上げ風の造形にアレンジされているのも見逃せない部分だ。


>>16年前に基本構造は完成していた足回りによるローフォルムと、フロントバンパー＆フェンダー加工で、19×8.5Jの大径ホイールをINするツライチフォルムは圧巻！ 


『カスタムCAR』2021年4月号掲載
（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）
BASE CAR：ジムニー55 バンタイプ（SJ10J）／1979年型