【激レアベース車をまさかのシャコタン化!!】限定200台、受注生産となる創立50周年記念車を絶妙スタンスメイク!

スタンスメイクでキメる! 激レアベース車、光岡自動車のロックスター

       
日本で10番目の自動車メーカーが作り上げたレアカーを
惜しげもなくシャコタンマシンに仕上げる度胸が男前!

【画像6枚】鮮やかな外装色にコーディネートしたシート、車高とホイールだけでバツグンにカッコよくなるフォルムなど、激レアベース車のスタンシーなスタイルの秘密はココを見よ!!

レトロな味わい豊かな流線型ボディを、オーダーメイドのフルタップ車高調でガッツリ車高を下げた低重心のフォルム。
そして、グラマラスな造形の前後フェンダーの丸アーチに、ほどよいツラとキャンバーでステップリップが冴えるBMD16インチのフォージドリム。
バンパーやモールのメッキパーツと調和の取れた、ビジュアルアップの宝刀として意義あるチョイスだ。

そしてナニより、だれもがおののくのが、あまりに意表を突くベースカー自体の謎っぷりに尽きるであろう。
一見、’60年代のC2コルベット・スティングレーにクリソツだが、実はれっきとした日本製の市販車。
その正体は……レトロ調のオリジナル量産車を数々手がける光岡自動車が、’18年11月に創立50周年を記念して受注生産を開始した「ロックスター」だ。

ND型マツダ・ロードスターをベースに、古典的なアメリカンスポーツ風のFRPボディパネルを架装したハンドメイドモデルで、お値段は当時で約500万円ながらも、限定200台が4か月で完売。
そんなプレミアムなお宝車だ。
オーナーは、「ありきたりのオープンカーじゃおもしろくない」という理由で、ロックスターを選んだというから相当マニアックといえる。

そんな激レアなベース車のスタンスメイクは、車高と足元のみというシンプル構成。
しかし、16インチ、フロント:9.5J/リア:10Jを端正に収めたフェンダーのツメ折りは、純正フェンダーの上からFRPパネルを被せた独自構造ゆえ、鈑金屋泣かせの部分で、相当な手間を介している。

また、ボディ色とさりげなくコーディネートしたレカロのフルバケを導入するなど、想定外ベースを使った、カタ破りなこだわりカスタムが随所で垣間見れるのだ。



>>フロントピラーとドアミラーはシルバーで塗装済み。本来ロサンゼルスブルーの外装色の場合は、開閉式のソフトトップに合わせたホワイトとなるが、ホイールやメッキパーツとの色合いを考えた末、アレンジを加えた部分となる。


>>シートはレカロのフルバケット「RCS」を装着。外装色と同じブルーをレカロ正規販売店のトライアルに発注し、装着したとのこと。


>>メッキの筆記体エンブレムや左の50th Anniversaryの丸バッジも、2ndコルベット・スティングレーに相通じるデザイン。ボディ色はロックスターのイメージカラーでもあるロサンゼルスブルーをチョイスした。


>>アメ車ちっくなフォルムに合わすべく、迷いに迷って選び抜いた勝負リムが、純国産品のバラマンディデザインのベステル16インチ。純正フェンダーの上にFRP製のパネルをかぶせるという独自構造のため、通常よりも厄介なフェンダーのツメ折り加工を施し、フロント9.5J/リア10Jのディープオフセットを見事にインしている。


>>スタティックのオーダーメイド車高調と、メーガンレーシングのフルアーム化の足回りで、ツラとキャンバーが均整の取れたシャコタンフォルムを構築している。


>>貴重なレア車をイジる気満々で入手し、意表を突くカスタマイズを求めたオーナー。60’sアメ車風のグラマラスなフォルムに、深リム引っ張りのツライチの足元が見事に溶け込んでいるのが、実に意外かつ刺激的なのだ。


『カスタムCAR』2021年2月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ロックスター/2020年型
SOURCE:サンワークス、トライアル

PHOTO/佐藤亮太 TEXT/コンヒデキ

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