【最高級SUVをこだわりのヨコ長シャコタンフォルムへ】ストリートに映える! シャコタンGクラス見参!!

極太リム&ファットなタイヤがインパクト大なGクラス

       
オン・オフ最強の高級SUVに
新たな選択肢を!!

【画像10枚】ワイドなオバフェンに極太リム&ファットなタイヤをブチ込んだ足元、フォルム重視で移設したタイヤハウス、こだわり満載のフロントマスクなど、シャコタンGクラスの全貌はココから明らかに!!

ただのSUVなんかじゃあねぇ!

岩場も砂漠もドンと来い!
ドロ沼だろうが密林だろうが突破して目的地に到着する。
それが軍用車両として生を受け、市販車へと転用されたメルセデスGクラスに最もふさわしい使い道だ。

ところが、オーバースペック過ぎる走破性と時間軸に左右されないスタイリングは、いつしかお金持ちが見栄を張るためのアクセサリーへと趣旨を変えちまったよーで、「セレブのための乗り物」、「イジったとしても、高級感たっぷりに振るべき」と、世間にもすっかり先入観が植え付けられてしまった。

だが、そんな右にならえの風潮にストップをかける異端の猛者が現れた。
このオーナーの履歴書には、シャコタン車両ばかりが並ぶ。
物語は当時の愛車だったエルグランドのシャコタンを手掛けてくれた、「クール4エヴァー」の中沢代表との会話から始まったのだ。

オーナーはベンツのGクラスをすげーシャコタンにしてもらうべく、「一度も欲しいと思ったことがなかった(笑)」というGクラスを購入。
買ったばっかのGは自宅ガレージではなく、クール4エヴァーへと直行させ、その日から超一流のシャコタンとして生まれ変わるべく、企画外の改造手術を受けることとなった。

だが、Gクラスには、ただ単に車高を落としただけでは解決できない根本的な問題が潜んでいた。
そして、その単なる車高落としすら難しいことを、中沢代表は理解していた。

「Gクラス最大の問題は、真正面からみたときにタテ長に見えること。これを真四角、もしくはヨコ長にチェンジしないことには、どーにもバランスってやつが全然ダメ。ただ車高を落としただけなんて、まるでナットクできねーっ!」

以上をシャコタン化の大前提とした中沢代表。
早速、ヨコ長感を強調するために、カリフォルニアマッドスターなるメーカーの、オーバーフェンダー取り付けを実行に移す。
なぜこのメーカー製のブツを選んだかってゆーと、片側170mmもの幅があるから!
つまり、Gのタテヨコ比に劇的な変化がもたらされて、思惑どおりにタテ長を否定できるのだ。

続いては、サスによるローダウンという本丸に攻め入る。
市販のGクラス用車高調を使っていたのでは狙った低さに届かないことから、フロントは純正ショックのマウント位置加工、リアはワンオフフルタップ式ショックの搭載を画策。
すると、それぞれ80mm/90mmの爆落ちが得られる反面、 「こんだけの量を落とすと、トランスファーから前方に伸びるプロペラシャフトとエンジンのクリアランスが25mmしかなくなってしまう。それなのに、サスのストロークはたった20mm。ここは絶対にヒットしちゃいけない部分なんで、18インチ55扁平タイヤの厚みを利用することにした。厚めのタイヤは、低重心に見せる効果もあるから、こうやってタイヤサイズを決めて、あとは現車合わせで12Jのホイールを特注してゴール!」とは中沢代表談。

出来上がったGは、どっからどーみても世間が思ってるGのイメージとはかけ離れすぎたフォルムをしている。
でも、それがどーした!
このカタ破り具合こそが、世界レベルで通用&ウケるクルマになるための必須条件なのだ!



>>ツヤ消しシルバーのボディカラーにもかなりソソられるが、これはれっきとした純正色。グランドエディションという限定車に設定されたマグノアライトグレーって色が、メカっぽい外観にさらなる追い討ちをかける!


>>ちぃとばかり左に寄ってるスペアタイヤのポジションをセンターにズラし、左右対称のフォルムを築き上げる。これもバランスってヤツを保つことに重要な作戦だったりして。


>>ちなみに、リアゲートにめり込むこのミニカーの正体は……バックカメラだったりして〜。


>>顔もイカしてるでしょ? 実はヘッドライトグリルをタテの線からヨコの線に変え、フロントグリルのヨコ線とバランスを取り、グリルをマットブラックで塗り、ナンバープレートの取り付け位置に黒いプレートをハメ込むなど、手数山盛りなんですわ。



>>既製品のエアサスを組んで終わりにしないのが、クール4エヴァー・中沢代表のプライド。前後の純正バネカットとフロントショックマウント位置加工/リアショックワンオフ加工により、80mmと90mmのダウンを実現。この姿で問題なく疾走可能となる。


>>真正面からみたときのGクラス特有のタテ長感とオサラバするべく、片側170mmの出幅が自慢なUSカリフォルニアマッドスター製オバフェンを4枚セットでズバァーン! おかげで、ボディ下半分の安定感が増し増しになったというワケさ。


>>「ゴツいデザインで、しかも洗いやすい(笑)」って理由から、US鍛造リムのトップブランド・ニュートレイルのLM12(18×12J OUT22)をホイールにご指名☆


>>極太サイズだけでなく、ディスクとリムの色違い、ピアスにだけ施した黒色など、ディテールもじっくり鑑賞していただきたいのです! 


>>見よ! この美麗なローフォルムを。なおサイドステップは、ブラッシュド仕上げにリフォーム済みだ。


>>ルーツは軍用車両として誕生したメルセデスベンツ・Gクラス。セレブが乗る高級車というイメージが強いが、そんな同車に“ドシャコタン”というカスタマイズをズバッとインストール!


『カスタムCAR』2020年9月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:メルセデスベンツ・G500L/2006年型
SOURCE:クールフォーエヴァー

PHOTO/南井浩孝 TEXT/佐藤アキオ(rsf)

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