【イベントリポート/群馬パーツショー2024】歴史ある4WD色強めのパーツショーに潜入!!

日本未発売の「ハイラックス チャンプ」を2台展示!!

       
ランドクルーザー300の爆発的人気、ランクル70の復活、さらに最新のランクル250の登場と、4WD熱がヒートアップしている。その熱量をそのまま感じさせるイベントが「群馬パーツショー(GPS)」だ。

2024年7月5〜7日の3日間にわたり、群馬・高崎の「Gメッセ群馬」で開催され、今年で24回目を迎える老舗パーツショー。出展メーカーは90社以上で、主催は地元の群馬トヨタグループとなる。

会場内に展示されている車両は、やはりランクル300/70/250の姿が多く、ホイールをはじめとしたアフターパーツもランクル関係が多く出展されていたぞ。また、ハイエースも数多く展示されており、車中泊仕様のコンプリートカーや、ルーフラック、サイドオーニングなどのソトアソビに最適なアイテムが目を引いていた。

車両で注目されていたのは、トヨタが出展していた、タイ生産の「ハイラックス チャンプ」。2023年11月にタイ・バンコクで販売を開始したピックアップトラックで、シャシーはハイラックスと共通。これまで日本でも「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」、「東京オートサロン2024」でも公開されたが、今回はロングモデルとショートモデルの2台を展示。ロングモデルは全長が5300mm(ホイールベース3085mm)なのに対し、ショートモデルは4950mm(ホイールベース2750mm)と、日本の道路事情にも優しいサイズとなっている。ロングモデルはバイクを積んでトランポ仕様とし、ショートモデルは、タイ現地の架装メーカーTJMのオプション装着車を展示。仕事にもアソビにも使えるマルチな可能性を披露してくれたぞ。気になる日本での発売は、排ガスや衝突安全性の面など、クリアする問題が多いが、開発担当者によると、「販売してほしいという要望が多いので検討材料です」とのこと。発売されれば人気必至だ!

もう1台、ランクル70がポツンと置いてあったが、よく見ると左ハンドル仕様車。「中東仕様」という紙が貼られている謎の車両。再販されたラクル70と外装で違うのはオーバーフェンダーレスということ。そう、ナローボディなのだ! 「ランクル70は意外と大きいという声をお仕事で使う方から聞かれます。それと高速道路管理会社やロードサービス業者さんで使用する際は、荷物や機材を満載にするため、セカンドシートすら不要ということも多いのです。だったら、中も取っ払っちゃおうと、ガランドウにしています」と開発担当者。「当時の70に仕事車として乗り続けている方は、すでに走行距離が30万キロ超だったりします。で、同じクルマに乗り換えたいと思っても、70は3ナンバーのワゴンになっちゃったし……。というワケで、こういう仕様もあるよ、というご提案です」とも。

この中東仕様車。何が国内仕様と違うかというと、1.ナローボディ 2.スチールホイール 3.シュノーケル装着 4.ウインチ 5.トーイングヒッチ 6.強化サスペンション 7.荷台拡大 8.ルーフラック の8つ。装着されているアイテムはすべて純正オプションとなるのもスゴい。日本で発売となると、3ナンバーでだけでなく、1ナンバー登録も可能性があるそう。コチラも「はたらくクルマ」として登場が待ち遠しい車種だ。

それでは、3日間にわたって開催された、歴史ある「群馬パーツショー」の一部をご紹介します!

【画像35枚】早くもカスタマイズされた販売されたばかりのランドクルーザー250や、ランドクルーザー70、200系ハイエースなども! 群馬パーツショーの厳選デモカー&パーツ!【画像35枚】群馬パーツショーの厳選デモカー&パーツ!


>>タイで生産され、日本未発売の「HILUX CHAMP(ハイラックス チャンプ)」。コチラはロングホイールベース(全長5300mm)のロングボディ。エンジンは、2.0Lガソリン、2.7Lガソリン、2.4Lディーゼルの3タイプ。価格は日本円換算で、約185〜230万円。フラットデッキは未装備タイプも選択可能。フラットデッキにはボルト穴を装備しており、架装部と締結が可能。さまざまな架装パーツを装着し、カスタマイズが楽しめるようになっているのが特徴。まさにカスタムのベースカーとして最適なのだ!





>>コチラはホイールベース2750mm、全長4950mmのショートボディ。タイのカタログにも載っている現地の架装メーカーTJMのバンパーガードを装着したり、シェルを載せたりと、ソトアソビ仕様としているのが特徴。タイでも空前のアウトドアブームで、富裕層を中心にキャンプが流行っているそう。タイのホイールメーカー、レンソの16インチを履かせ、トーヨー・オープンカントリーA/T IIIとマッチング。






>>先ごろ復刻されたランドクルーザー70の中東仕様。オーバーフェンダーレス&タイヤも細くしたナローボディで、重い荷物を積んでも頑丈なスチールホイールを装備。道なき道を進む際に重宝するシュノーケル、いざというときに活躍するウインチ、牽引可能なトーイングヒッチといった純正オプションも装着。さらには、通常2枚のリーフスプリングを6枚に強化したサスペンション、セカンドシートを撤去して荷台を拡大、ルーフにも立つことができるルーフラックを装備するなど、「全部欲しい!」のてんこ盛り! 日本仕様の3ナンバーワゴンではなく、仕事でもガシガシ使うことを想定して考えられている仕様なのだ。



フレックスドリーム
いまやフレックスドリームの代名詞ともいえる丸目ヘッドライト「FD-classic」を装着した、新色アーバンカーキのハイエースS-GL。人気のFDベッドキット跳ね上げをリアキャビンにセット。分割式なので、使わない側を跳ね上げれば、荷物が詰めたり、バイクを載せたりすることができる。シートカバーは、ヴィンテージレザー、コーデュロイ、さらにはハリスツイード、ペンドルトン、コーデュラなどとのコラボ生地も展開。オシャレなソトアソビ仕様のハイエースを作るなら最適だ!



クラフトプラス
内装カスタムで定評のあるクラフトプラスの今シーズンのイチオシのシートカバーは「ブルックリンスタイル・タイプ1」。アメリカ軍が採用する軍幕を元に開発した、アルバートン社製の難燃素生地アーミーダックを使用。重厚な手触りで、ソトアソビにも強いタフさを感じさせる。カラーもアーミーを連想させるグリーンを基調としており、スペックとともに男心をくすぐる。ハイエース用のセンターコンソールもナロー&ワイド用(S-GL用)を用意している。





オートプロズ
自転車をクルマに積むラックで人気を博し、スタンス系ユーザーにもオシャレアイテムとしてブレイクした、アメリカのYAKIMAのパーツをハイエースに装着! リアゲート後方までぐるりと270度展開するサイドオーニング「メジャーシャディー270」はカバー範囲が広く、排水効果にも優れている。風が弱い際は、ポールを立てずに設置が可能。設営も簡単で、およそ2分で設置完了というから驚き。「EXOヒッチキャリア」は、ヒッチメンバーにEXOスイングベースを装着し、使用用途によって、EXOギアロッカーやEXOギアウォリアーを装着。積載能力がバツグンに向上するというワケ。さらに、スライドドアを開けた個所には引き出し式の収納「MODホームベース」に「MODトッパー」をプラス。SUVならリアゲートを開けたラゲッジスペースにスッポリ入るので、各種ギアを整理整頓するのに最適だ。





IPF
ガチな光りモノアイテムで定評のあるIPFのハイエースには、新製品目白押し! バンパーにはインパクト大の「バンパーランプステー」、フロントグリルには、クロカンテイストあふれる「グリルマーカーランプ」を装備。フロントガラス上には、人気のライトバーもセットする。車内には、荷物の整理とクォーターガラスの保護も兼ねた「サイドストレージパネル」も設置。アシストグリップ部へのボルト固定と両面テープでホルダーを取り付けるだけなので、簡単に設置できるぞ。



ハードカーゴ ジャパン
仕事にもアソビにも本気で取り組む人をサポートするハードカーゴの新作はハイゼット。ランクル70のベージュカラーに手軽にチッピング塗装が楽しめる、ラプターライナーを合わせたスペシャルコンプリートモデルだ。LEDスキッドグリル、ワークライト、ライトクランプ、ライトバールーフラックバスケットセット、カラープロテクター、ガードプロスペック、スペアタイヤキャリア、ゲートプラス、マッドフラップ、ロープホール、LEDサイドマーカーをセット。軽トラとは思えないほどカッコよく仕上がるのだ。「運ぶ」「頑丈」「カッコいい」を実現させた次世代のはたらくクルマだ!




JAOS
地元群馬から出展のJAOSの最注目は、販売されたばかりのランドクルーザー250。早くもフロントバンパーガード、スキッドプレート、フェンダーガーニッシュ、サイドステップ、マッドガード、フラットラックなどを装着し、他と一線を画す仕様となっていたぞ。ホイールもオリジナルの「TRIBE CROSS」で、サイズは20×9J INSET55。オープンカントリーA/T IIIを履けば、本格オフローダーに変身!!


ヴァレンティ ジャパン
光りモノのトップブランド、ヴァレンティは愛車の輝きをトータルでプロデュースするカークリーニングシステム「ジェルボV」を展示。キメ細かい泡立ちで強力に洗浄し、ボディコーティングを傷めにくい「SP(シャンプー)」、簡単にガラス系コーティングを可能とする超撥水「BC(ボディコート)」、コーティングに必要な下地作りをし、頑固な汚れや古いコーティングを除去する「RM(リムーバー)」、ホイールやタイヤといった各所の輝きをキープする「トータルケア(TC)」、完璧な拭き取りを実現する「GR(ギア)」の5カテゴリー展開。テールランプや各種バルブのように、ボディを美しく輝かせよう!


クリムソン
クリムソンの2024最新モデルが2本登場。写真右の「ディーン・BJメキシカン」は、過激なデザートレースが行われる、メキシコのBAJA(バハ)をイメージしたモデル。2×5の細いスポークとスクエア形状のエアホール、その間に設置されたメカニカルボルトのマッチングが絶妙。アルミ素地にショットピーニング加工を施し、さらにパウダークリアで仕上げたショットクリアと、ザラザラとした触感のショットチャコールブラックの2色展開(16×5.5J〜6.5J)。

写真左の「MG・アーマーFF」は、ヘビーコンケーブデザインの6本スポークと6つのエアホールが特徴。リム側にアーマーボルトと呼ばれる12本のピアスボルトを配し、タフなオフロード系ホイールをアピール。製法は名前のとおり、フローフォーミングで、軽くて丈夫という特性を持つ。カラーはマットブラッククリアとショットガンブラックの2色(16×5.5〜7J/17×7〜8J)。



ワーク
(写真上)待望のハイエース専用モデル「エクストラップ・M1HC」は、ワークの不朽の名作「マイスターM1」をハイエース用サイズに落とし込んだ意欲作。10交点メッシュを採用し、3ピースのマイスターM1同様、バフアルマイトリム調とし、ステップリム形状にすることで、高級感をプラス。サイズは17×6.5J INSET38、18×8J INSET35のノーマルフェンダーにジャストなサイズのほか、オーバーフェンダー必須のちょっと攻めたサイズの18×9J INSET25も用意。カラーはハイパーガンメタダイヤカットリムの1色。

(写真下右)「クラッグ・LCG」は1ピースの18インチホイールで、ランクル300や250に最適。8交点メッシュで、ワイルドなスタイルの中に高級感をも併せ持つデザインだ。
(写真下左)「クラッグ・ティーグラビックIII」は、ハイラックス、プラド、デリカD:5に装着するのを想定する16&17インチホイール。しっかりとリムを持たせることで、力強い足元を魅せる。カラーはマットクリアグレーとマットブラック。


MIDホイール
ナイトロパワーの一番人気、「H12ショットガン」に新色が追加された「H12ショットガン タクティカルエディション」が登場。最近の人気ボディカラーであるアースカラーにピッタリのセミグロスサンドベージュ、セミグロスODグリーン、セミグロスコンクリート、ガンメタルシルバーの4色が追加。サイズラインナップも4H-P.C.D.100の14インチから、ジムニー、デリカD:5、RAV4、ハイエース用までをそろえる。あえてボディカラーと違ったカラーを合わせるのもアリだ!


レイズ
ハイクラスの車種をターゲットにしてきたホイールブランド「ホムラ」から初となるハイエース専用モデル「2×9L-RA」が2024年モデルとして登場。その名のとおり、2×9スポークメッシュで、ホムラの持つ高級感を存分に味わえるモデルだ。リムフランジにはレイズの特許マシニング技術となる「A.M.T.」を駆使したブランドロゴを配し、エレガントさに磨きをかける。カラーはセミグロスブラック、グレイスシルバー/リムDMC、グレイスゴールド/リムDMCの3色。サイズは17×6.5J INSET38と18×7.5J INSET38。


エムズスピード
レクサスLXやランクル300用に開発された鍛造ホイール「フォージドデザイン859」を鋳造モデルに落とし込んだのが、ハイエース専用サイズの「ジュノゥ859モノブロック」だ。サイズを17×6.5J INSET38のワンサイズとし、ブラック、クリアブラック、マットブラックの3色展開とした。ハイエースに似合わないワケのない、リムありの6本スポークで魅せる!


>>夏の風物詩として、24回目を迎えた「群馬パーツショー」。会場は群馬・高崎にある「Gメッセ群馬」だ。

イベント名:群馬パーツショー(GPS)
開催日:2024年7月5日(金)〜7日(日)
開催場所:群馬・Gメッセ群馬
主催:群馬トヨタグループ

PHOTO & REPORT/カスタムCAR編集部

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