【ブラックマスク】オバフェン標準装備の鬼レア逆車をCOOLにリボーン!

Base Car:1985年型 セリカGT-S コンバーチブル

       
セミリトラクタブルライトを有するスラントノーズや、直線基調のフォルムにマッチした迫力のオバフェン。さらに幌付きのコンバーチブルで左ハンドル車というレア指数MAXなネオクラベース車であるこの1台。通称“ブラックマスク”と呼ばれる3代目60系セリカ後期型のUS逆輸入車である。このクーペの屋根をカットした純正コンバー仕様はアメリカでしか販売されておらず、オバフェンも日本国内モデル未設定の海外専用品。さらに驚くべきなのが実はこの個体、日米自動車貿易摩擦の政治的背景から、トヨタ自動車が特例措置で、たったの9台をメーカー正規で逆輸入したうちの1台がベースなのだ。



 そんなマニア悶絶のUSDMハチマルヒーローを色気ムンムンの旧車スタンスにリノベーションしたのは、山形のカスタムオーディオの匠こと「パワーサウンドM」の代表松田氏。かつて、本誌(カスタムCAR)で紹介した初代ソアラのオーディオデモカーでシャコタン旧車大好き人間をカミングアウトした氏が、プライベートの趣味グルマ同然でイジったのがこのUSセリカ。実は他にも同型のセリカスープラ(セリカXXの北米仕様車)を所有しており、スープラ共通のUS純正オバフェンを持つ兄弟車としてビルドしたってワケだ。

 キャンディワインレッドでのボディ全塗装や、シート張り替えなどの内外装リファインは、元の姿が欠品多数のボロだったことに端を発する、レストアを兼ねたお色直しのタマモノ! 




 フロントライン15インチの深リム履きで、絶品のツラをキメた足元は、ワンオフの足回り加工でインストールしたエアフォース製エアサスのなせる業でもある。価値のある素材の持ち味をレストカスタムで最大限に引き出した、プロビルダーの好きモノぶりが炸裂しまくりの美麗フィニッシュにホレボレ♡ 代表の今後の動向にも注目っす!

【画像9枚】約40年前のクルマだがBluetoothを使えるようにレストア!全貌はこちら!



>>ホイールはフロントラインFLD03の15インチで、F:9.5J/R:11Jの極太リムを自然に収めた海外純正オバフェンありきの足元美が最大の魅力。他車パーツを流用した足回りによるメンバー着地も絶品のツラを担う。



>>オーディオは時代考証を合わせたカロッツェリア初期型だが、Bluetooth対応のワイヤレス化を行い昭和のカーコンポでのデジタルサウンドが堪能可能だ。


初出:カスタムCAR 2020年3月号 Vol.497

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:1985年型 セリカGT-S コンバーチブル
協力:パワーサウンドM

PHOTO / ノグチケイスケ TEXT / コンヒデキ

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