今回は2年前の「スタンスネイションジャパン 2021 山口」にエントリーした130Zにフィーチャー!
>>5月21日開催! 熱狂の「スタンスネイションジャパン 2023 山口」の詳細をチェック☆フェアレディZの世界的人気を決定付けた大ヒットモデル・S30の後を受け、S130がデビューしたのは’78年のこと。
いわゆるロングノーズ&ショートデッキのスポーツカーらしいシルエットの遺伝子は残っていたものの、シャープさを混ぜ込んだボディ形状のせいなのか? それとも排ガス対策で骨ヌキにされた非力なL型エンジンのせいなのか? 正直S30ほどのバカウケはしなかったんですわ、トホホのホ(涙)。
130Z再評価の動きもチラホラと出てきたところへこの130Zが登場! 「いかにも旧車らしい作り方は避けて、イマ風にアレンジしてみたかった」とのオーナーのお言葉どーり、巷の見慣れた130Zとはまるで違う、令和な味付けがなされておりましたゾ!
フレッシュさを漂わせる最大の原因は、ブルー系のボディカラーにあるとみた。元の色は130Zを代表する色“マンハッタンツートン”の逆パターン。そこからこのスズキ純正色へと一気にお色直ししたモンだから、新鮮インパクトの増加率が右肩上がりで止まらない。ボンネットやドアミラーに使ったカーボン素材や車高調に追加したロベルタカップなんてアイテムも、スタンス的演出には欠かせない商品群なのですヨ。
そしてエンジンはだれもがひれ伏すL 28改3.1リットルフルチューンに、キャブ愛好家の間で“神”と呼ばれるソレックスのφ50を3連装! 支える足元はR32スカイライン用5穴ハブとブレーキのセットにアップデート。マイスターS1の18インチ装着のためにサンダーでアーチ上げ&インナー切開までこなしたというから、もはや一分のスキがない。
こんなの見せられちゃうとだれもが130Zにどハマリしちゃうよ、マジでっ‼︎
【写真8点>>フルチューンZの全貌はここから見よ!】>>ボディカラーは、ラパンやモコなど、スズキのかわゆい軽カーなどに使われているアロマティックアクアメタリック。
>>フロントスポイラーやサイドスカートはオーナーの手による自家製パーツなのであった。どーりでジャストにキマってるワケだぁね。エッジにだけボディカラーを塗るバランスもいいし。
>>旧車定番の当時モノではなく、スタンス系で王道を征くマイスターS1(18×11J/13J)にポテンザRE71RS(255/35、295/30)を組み合わせ、それをマッチョなビス留め式海外製オバフェンで包み込む。ちなみに、純正フェンダーのまま18インチを履かせるのはムリなんで、フェンダーのアーチ上げやらインナーの切開やらも織り込み済み。また、R32スカイラインの5Hハブとブレーキをまんま移植しておりましたゼ。
>>ラゲッジのエアサスシステムは、車高調の上に付けたロベルタカップを動かすのに必須の動力源なのだ。
>>エンジンはL28型を3.1リットルに排気量拡大&1万回転対応のフルチューン! そして、ヘッドカバーもタワーバーもホースも3層アルミラジエーターも、どいつもこいつもピカピカなショーカーコンディションへとサマ変わり!!
>>キャブはお宝中のお宝、ソレックスのφ50を3連発で取り付け、見た目はおろか、吸気音のよさでも周囲の耳目を惹きつけてやまない。
>>おなじみのダッツンコンペハンドルではなくモモ・レースを使っているあたりにも、新しい旧車像を打ち立てようとするオーナーの思惑がチラホラ見え隠れする。ダッシュボード中央に備わる純正3連メーターをデフィー製に入れ替えたり、センターコンソールの助手席側にバッテリーのメインスイッチを付けたりと、機能性のアップもお盛んですなぁ。
>>シブめのカラーで塗られることの多い旧車Zに、明るくて新しい色を持ってきたことが、目立ち度爆上げに直結したと言っても過言ではない。
『カスタムCAR』2022年3月号掲載
BASE CAR:フェアレディZ 1983年型