ワークスが本気で作った軽カーの答えがレーシングカーLOOK!!

       
2013年の東京オートサロンのカスタムカーコンテストで頂点に輝いた、レーシームード全開のN-ONE。このクルマを製作した無限は、’70年代からホンダ車のチューニングパーツ開発を手がけ、F1マシンにエンジン供給していた経歴も持つワークスブランド。そんな無限がマジで手がけたN-ONEには、ワークス流の遊び心が存分に詰め込まれてマス☆

「N-ONEのルーツとなったN360をモチーフに、当時のレーシングスタイルを再現する」というのが、このクルマのコンセプト。何と言っても注目なのは、ド迫力のワークスフェンダー!! ワンオフオバフェンをあえてリベット留めにして、ムカシのレーシングマシン風のレトロ感を演出してるあたりもさすがデス。N-ONE専用のMDNホイールは、元のデザインを残しながら段リム仕様にアレンジ。ディテールからも、無限の本気っぷりがプンプンと漂ってマス♪

エアロは市販品をベースとして、ボンネットダクトやボンネットピンでレーシーイメージをフルブースト! ボディデカールを当時のN360レーシングカー風のレトロタッチでフィニッシュしたり、ゼッケンに無限ワークスナンバーの16をチョイスしたり、あえてムカシの無限ロゴを使用したりと、細部までコダワリは全開! 現行車のN-ONEで、旧き良き時代のイメージと新しさを絶妙に融合してるのが実にお見事デス!

サーキットを走らない“レーサーLOOK”にも関わらず、13点式ロールケージ、4輪ブレンボ、スリックタイヤ、シーケンシャルギアボックスなど、無限がモータースポーツで培った本気のチューニングノウハウを、惜しみなくフル注入。小さなボディにワークスの技術と遊び心を詰め込んだ、本気度MAXの“なんちゃってレーサー”の誕生デス♪

写真11点>>ワークスN-ONEのすべてを見る!


>>フロントバンパーのデザインベースは市販モデル。オーバーフェンダーに合わせて幅をワイド化し、チンスポイラーをプラス。丸く開いたダクトは、ブレーキの冷却にひと役買う本物志向だ。無限伝統の3色オビカラーも◎。


>>’70年代のN360レースの雰囲気を出すための必須アイコンだったというオーバーフェンダー。片側約70mmの出幅で、ホイールとのマッチングもバッチリ。無限のロゴは廃番となった当時の書体を使用するなど、こだわりもハンパない。極めつけは、レースカーをほうふつとさせるリベット留め。コレでイッキにレーシーさが増長するのだ。



>>16インチ×7Jのホイール「MDN」は、フラットデザインの無限ホイールを2Pのステップリム仕様に変更し、カラーもオリジナル。タイヤは本気度を感じるスリックタイヤとした。ブレーキはリアをドラムからディスク化し、前後ブレンボで武装!!


>>エキゾーストは、リアの助手席側オーバーファンダー部を貫通させたサイド出し。レーシングカーを意識させるスタイルで、モータースポーツの雰囲気を盛り上げてくれる。


>>シートはレーシングカーらしく運転席1脚のみとし、レカロのフルバケをチョイス。


>>ドアは余計な部分をそぎ落とし、フルカーボン張りに。


>>CVT設定しかないN-ONEのギアをレーシングカーばりのシーケンシャルボックスに変更。もちろん、クラッチも追加で設置している。


>>FIA規準を満たしている本格的13点式ロールケージを、なんとガゼット溶接留めで張り巡らす。ムキ出しとなった室内はグレーでペイントするなどヌカリなし!!


>>ボディカラーは新しさと懐かしさを併せ持つ色を! ということで、青みがかったオリジナルのホワイトでペイント。無限伝統のワークスナンバー“16”を両サイドとリアガラスにあしらい、レーシングカーの雰囲気をバリバリ感じさせる。ウイングもそれっぽい!!


カスタムCAR2013年4月号掲載
BASE CAR:ホンダ・N-ONE 2012年型
SOURCE:無限

PHOTO/渡部祥勝

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