ウルトラロングなフルサイズバンの中は究極のサウンドマシン!!

       
カスタムオーディオ界の重鎮“尾林フォクトリー”が所属するカーオーディオセンターグループといえば、日本屈指の実力派ショップが集まる日本のカスタムオーディオ中核組織。そんな彼らをはじめとする多くのプロが団結して製作したってんだから、このエクスプレスがただ者でないのは理解できるはず。そのコンセプトはズバリ「バスレフにこだわった音で勝負するショーカー」。巨大なカーゴスペースをフル活用した超絶オーディオマシンなのだ!

プロジェクトの発端は尾林氏がコンセプト越谷氏と共同作業を行った時に感じた「他のインストーラーと一緒に作るのって、なんか楽しくねぇ?」って感覚。普段は一匹オオカミ的な作業を好むインストーラーだけに、共同作業に新鮮さを感じたというわけ。もちろんアクの強いプロが揃えば、まとまる話もまとまらないのでは? なんて心配をよそに、尾林氏を筆頭に日本を代表する20数名のプロたちが集結。2013年の東京オートサロンデビューに向けて、夢のコラボがスタートしたのだ。

見どころは計16発を組み込むトルネードスタイルのエンクロージャー。合板を独自の手法で曲げ加工を施し、円柱形のベースにウーファーをセット。しかも、この独特な形状でも反響や容量を計算したバスレフ方式で組み上げたのがキモ!

これだけの作りを考えると、通常なら最低でも2〜3か月の製作期間は必要。が、プロジェクトスタートは12月半ば。車体のペイントなどの期間もあるから、残された製作期間は約10日程度。この短期間に一切の妥協ナシで仕上げを行ったというからオドロキだ。まるで学祭前夜の学生ノリで、大の大人が入れ替わり立ち替わり24時間態勢で製作。晴れてワルい大人が本気で楽しむ学祭=オートサロンでデビューを飾ったってえワケ!


写真16点>>ガワもナカもウルトラ級のカスタム指数!


>>超ロングなボディには、カーサービスヒロが手がけたロー系ペイントが炸裂! 上半分にペイントしたエキショードープもイイ感じ! さらにピンストライパー・泉氏が手がけた、鳥をイメージしたピンストライプと相成ってオリジナリティあふれるエクステリアを演出しインパクト大っすよ!



>>足元を飾るのは、20インチ・ジオバンナのホイール。マットブラック仕様でクールかつマッチョさをアピールする。タイヤはTOYOの275/40R20をチョイス。超重量のボディをストレスフリーで支えられるギリギリのサイズ。見た目もシブイ!




>>「とにかくロワードは必須要素!」ってなワケで、ベースカー入手後すぐに、ロワードの名店“トリニティ”に依頼。リアはCノッチを施し、トリニティ謹製のハイドロエアサスでガツンと落とす。フロントはエアバッグをボディサイドに移設してクリアランス確保♪










>>広大なラゲッジにキッチリ収められたトルネード形状のウーファーBOX! 奥行き1800mmの板を丸ごと3枚使用しマル秘製法で巨大な筒をメイク。そこにライトニングの12インチサブウーファー16発インストール! BOXは8発で1つのバスレフとし、それを2つ合体させた形状となる。比較的容易に製作できるシールドBOXと違い、音のスペシャリストじゃないとメイクできない複雑なバスレフ方式を採用することで“匠の技”を音でアピール! 観音開きのドアにもライトニングのコアキシャルをインストール。絶妙な中高域の鳴りっぷりもハンパなし!



>>巨大なオーディオに欠かせないバッテリーには、パワーソニックの190Aの大容量タイプを2つ採用、250Aのダイナモとリンク。これにより満充電時の容量差が少なくなり、つねにMAXに近い電流を供給することが可能となる。



>>サイドウォールには、ライトニングのLA-3000MD×4とLA-4200×3を設置しパワフルなサウンドを実現。2ndシートはロングドライブに適したブリッドのアームレスト付きシートを採用し、車内で鳴り響く“大音良”をじっくり楽しむことができるのだ!




>>アメ車のフルサイズバン特有の巨大なドアに漢シリーズの10インチスピーカーを贅沢に2発インストール! これにより巨大なウーファーBOXに負けない中高域を奏でる。さらに1stシート下にもコアキシャルを配し、究極の“大音良”仕様を実現する!




>>怪しく光輝くのはダコタデジタルのニューアイテム“VHX”のメーターを採用! デッキはアルパインのベツファイア用9インチ、さらにオーバーヘッドコンソールにH800を取り付けてサウンドもバッチリ♪


カスタムCAR2013年4月号掲載
BASE CAR:シボレー・エクスプレス 2008年型
SOURCE:尾林ファクトリー

PHOTO/藤井元輔

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