職業は普通のサラリーマンのオーナーが趣味で製作しているイベント仕様車。8年前にベース車を購入して以来、友人や知人の協力を仰ぎながら、コツコツとアートアップを図ってきた力作だ。 迫力満点のキャブパーツ群のなかでも、とくに目立つのが「できるだけ長くみせるために薄くしました」というラッセル戻しバンパー。両サイドに角型スリットをあしらうほか、天板左右にはしぼりパイプ仕様のフラッグポールを組み合わせて、周囲に精悍さと独創性をアピールしている。
また、友人がこしらえた4段ハチ巻きシートキャリアや、菱形棒チップをあしらった平型バイザー&ミラーステーなど、アッパーセクションにも、オリジナリティに富んだ鏡面パーツをバランスよくコンビネーション。また別の友人が製作したメインアンドンや蛍光灯と100個以上のLEDを内蔵した巨大バスマークなど、ディテールにもみごたえのあるパーツが目白押しとなっている。 なお「真実特急便」の意味を込めた「TRUE EXPRESS」の箱文字や、箱2面のエッジに流した青いマーカー、サイドバンパー上に配したオレンジのマーカーなど、サイドセクションにも個性的なアートを多数採用。積極的にイベントに参加することで、アートファンの目を十分に楽しませている。
【写真6点】趣味が高じて製作したモダン仕様。カミオン2009年12月号トップアートをもとに再構成