なつかし企画 カミオン7不思議の1 イラストコーナー「LOOK」のナゾ

メインアンドンのマークもなんだかひわいな感じに見えてきちゃいます。

       



カミオンの創刊号となる’84年6月号の目次がこちら。

創刊当時は新車情報が多く、アートトラックの関連記事は「カスタム・アート・トラック」、椎名急送・椎名均社長が登場する「人間ファイルUP」、今も現役で各地を駆けているドライバーたちの若かりし姿が初々しい「トラッカー大いに語る」の3つ。

市場や港の食堂や休憩施設を紹介する「オアシス」、全国の盛り場を投稿形式で掲載する「ルート0号線」以外は、身も蓋もないけどカミオンらしくないよくわからない記事がてんこもりでした。


自主規制としてカミオンのロゴをかぶせましたが、実物は乳が丸出し。

ここで紹介する「LOOK(ルック)」は、画家の梶田達二氏が描くリアルなアートトラック描写と、妙に熱のこもったSF調の文章の組み合わせがユニークな企画ですが、なにがよくわからないかと言いますと、西洋人のヌード写真が添えられていたことです。しかも不思議なことにその写真に捕捉説明がないのです。

「やがてこいつにターボがつく。ターボがついたら闇の東名は、さあ、どうなるか……」で締まる、となりの物語をよく読んでも写真に関する記述はまったくなし。

コーナー名の「LOOK=見て」ですが、言われなくても見ちゃいます。当時の少年たちはさぞ、各所を熱くしたことでしょう。

ちなみに梶田氏といえば、雑誌の挿絵やプラモデルの箱絵の世界で名を馳せる巨匠中の巨匠ですが、ご指摘を受けたのか、次号からはイラストだけになりました。ホッとする一方、少々さびしい思いもありますね。

当時を知るスタッフは1人もいないため、真実は知る由がないのですが、カミオン7不思議の1つとして今後も語り継がれていくことは間違いありません。

1984年8月号から12月号までのLOOKはコチラから。1985年からのLOOKはまた別の機会にて!

文:編集部 カミオン1984年6〜12月号をもとに再構成

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