快速貴婦人現る! 痛快な走りを手中に|68年式 ダットサン フェアレディ2000 Vol.1

       
旧車のなかでもとりわけ人気の高いS30Zと、その祖先に当たるSP/SRフェアレディ。

両者は「フェアレディ」という名こそ同じだが、キャラクターは大きく異なる。

S30Zはクローズドボディの純粋なスポーツカーだが、SP/SRはコンパクトなオープンボディのライトウエイトスポーツ的な要素が強かった。

そんなフェアレディの名声を高くしたのは、なんといっても1967年に登場したSR311だろう。

2L直列4気筒のU20型エンジンにツインキャブを装着し、最高出力145psを発揮。

軽量コンパクトなボディも相まって、0‐400m加速15.4秒、最高速度205km/hという当時トップレベルのパフォーマンスを誇ったのだ。

ちなみに初期の1.5L、SP310が71 psだったことを考えると、SR311はその倍以上の出力を手に入れたことになる。



 ここに登場するSR311のオーナーである小島浩一さんは、ダイハツ・コペンも所有するライトウエイトオープン好き。

SR311も高校生のころから憧れていた1台で、約2年前に念願かなってフルオリジナル車を手に入れたという。

しかし幸か不幸か、小島さんの周りにはS30Zやハコスカなどをチューニングしている仲間がおり、そんな周囲の影響もあって「その道」へ足を踏み入れることになったのだ。





コンディションの良いシートは張り替え済み。

純正といえどもバケット形状で、ホールド性も十分だという。





張り替えたソフトトップはダークブルーで、アイボリーのボディカラーと見事なマッチングを見せる。

素材も上質で、「高速での風切り音が減った」とオーナー。





フロントブレーキはMK63キャリパーにベンチレーテッドタイプのφ280㎜ローターを組み合わせ、ストッピングパワーも強化。





ソレックス44PHHのセッティングは、メインジェット165、エアジェット210、パイロットジェット60。



Nostalgic SPEED vol.003 2014年 3月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Rino Creative/リノクリエイティブ Photo:Makoto Inoue/井上 誠

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