フロントウインカーの周りもシンプル! バックランプも特徴的 70年式 日産 スカイライン 2000 GT-R vol.3

プロトタイプレーシングカーのR380に搭載されたGR8型を、ストリート向けにアレンジしたS20型エンジン。最高出力は160㎰を発揮する。エアクリーナーやキャブもオリジナルだ。

       

羊の皮を被った狼の魂を受け継いだPCG10

クルマ趣味から遠ざかっていた時期もあったが、若かりしころの仲間が集まっての宴会で当時の話で盛り上がり、旧車への思いが再燃した。

 久保田さんがハコスカ探しをするにあたってこだわったのは、4ドアセダンであるということ。それと、1ピースグリルが好みだったことから、70年式をターゲットに探すことにした。。

 1、2年探し回った結果、幸運にも以前から目を付けていた70年式のPGC10が見つかった。しかも、レストア済みで程度がいいことは以前から知っていたので、即購入に踏み切ったという。

「2014年に手に入れてから、オーリンズの車高調、純正スチール風のアルミホイール、ステアリングやシートを交換したりして楽しんでいます。トラブルといえば自宅の近くでギアが入らなくなりミッションを載せ替えましたが、エンジンの調子もいいし、いい買い物ができました。月イチの週末には、奥多摩に集まる旧車仲間とのツーリングを楽しんでいます」と笑顔で語る久保田さん。旧車仲間が集まれば、おのずと旧車談議にも花が咲く。

「ワイパーにマークがないね」など、仲間からアドバイスされながらも、貴重な70年式GT‐Rを走らせて、存分に楽しんでいるようだ。



ワンピースグリルが70年式の特徴。69年式は別体の3ピースだ。また、フロントウインカーは金属製の枠がなくなり、シンプルなデザインとなった。



PGC10の車内はウッドパネルを多用するモダンな雰囲気。240㎞/hメーターや10000rpmのタコメーターはオリジナルで、中央の水温計と油圧計はラムコに変更。ステアリングはRSマッハを装着。ラジオは未装備だ。



テールランプは69年式と微妙に異なり、バックランプが赤いレンズの中に入っているのが特徴。リアガーニッシュはエンボシングプレートが採用された。


ノスタルジックヒーロー  vol.197 2020年 02月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Daisuke Ishikawa/石川大輔 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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