ヨタハチとおなじ45馬力のツインキャブエンジン搭載!| トヨタ パブリカコンバーチブル Vol.2

       
1968年式 トヨタ パブリカコンバーチブル(UP20S)

 今回ここで紹介するパブリカ・コンバーチブルは、シリーズ最終型の68年車、800ccモデル(UP20S)で、ほぼオリジナルの状態が保たれる良好なコンディションの個体だった。


エンジンは前年(1965年)に市販されたトヨタスポーツ800と基本的に同じ2U型の45ps仕様を搭載。オープンカー=スポーツカーのイメージが強い時代だったことをしのばせる。


 パブリカ・コンバーチブルが特徴的な点は、単にセダンをオープン化したモデルではなく、動力性能にも着目したことにある。700ccのコンバーチブルも同様だったが、エンジンをツインキャブレター化して出力を引き上げていた。700は36ps、800はトヨタ・スポーツ800と同じ45psに設定されていた。

 もともとが実用セダン、それをベースにするオープンモデルだけに、オープンエアモータリングが楽しめればよし、と考えがちだが、当時はオープンカー=スポーツカーのイメージが強く、動力性能の強化が商品価値向上の必須条件となっていたようだ。



フロントグリル裏には運転席から手動で操作する開閉式のシャッターが設けられる。これは寒季のオーバークールを防ぐだけでなく、雨天走行時の雨水が浸入することも防げる、空冷エンジンならではの装備。上が閉じた状態で下が開いている状態。


空冷エンジンのため、冬季対策として別売の燃焼式ヒーターが必要だった。


キャビンへの外気導入は、フロントスカットル上に設けた「エアベンチレーター」によって行う。当時としてはスタンダードな方式だ。


トランクルーム内は左後部に燃料タンク、中央センター側にジャッキが配置される。ジャッキ手前は標準装備の工具だ。



1968年式 トヨタ パブリカコンバーチブル(UP20S)

●全長3585㎜
●全幅1415㎜
●全高1335㎜
●ホイールベース2130㎜
●トレッド前/後1203/1160㎜
●室内長1415㎜
●室内幅1180㎜
●室内高1075㎜
●車両重量640㎏
●乗車定員4名
●最高速度125㎞/h
●登坂能力sinθ0.44
●最小回転半径4.35m
●エンジン型式2U型
●エンジン種類空冷水平対向2気筒OHV
●総排気量790㏄
●ボア×ストローク83.0×73.0㎜
●圧縮比9.0:1
●最高出力45ps/5400rpm
●最大トルク6.8㎏-m/3800rpm
●変速比1速4.444/2速2.400/3速1.550/4速1.125/後退5.812
●最終減速比3.89
●燃料タンク容量31L
●ステアリング形式ウォーム・セクターローラー
●サスペンション前/後ウイッシュボーン・トーションバー/非対称半楕円板ばね
●ブレーキ前/後ツーリーディング/リーディングトレーリング
●タイヤ前後とも6.00-12-4PR
●発売当時価格52.9万円


ノスタルジックヒーロー vol.195 2019年10月号掲載(記事中の内容はすべて掲載時のものです)

text : Akihiko Ouchi/大内明彦 photo : Masami Sato/佐藤正巳

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