北米の愛好家の間では「トヨタ・スープラ・マークII」と呼ばれているらしい。|北米60スープラ 1

       

スペシャルホイールとエンジンスワップでマッスルカー指数が高まった北米スープラ

北米市場を強く意識して作られたスープラ(セリカXX)は、そのイジりかたもアメリカっぽいノリがハマる。

カリフォルニア在住のオーナーが手掛けたこの1台は、まさにアメリカン・スタイルを体現する1台だ。

SUPRA Nostalgic Speed


  日本でも人気の高いセリカXXだが、北米市場では初代から「スープラ」の名が与えられ、セリカよりもグレードの高いクルマとして人気を博してきた。アメリカのユーザーは40/50系を「マークⅠ」、60系を「マークⅡ」と呼んで区別しており、とりわけスタイルのいいマークⅡは、今でも愛好者が多い。

70 SUPRA INTERIOR
ステアリング交換とピラーへの追加メーター程度で、ストックをキープしたインテリア。

 日本仕様の60系セリカXXと北米仕様のスープラ・マークⅡを識別するポイントはいくつかあるが、最も目に付くのはファイバー製のフレアフェンダーだ。このフレアフェンダーはスープラの中でもPタイプと呼ばれるグレードの専用装備(もう一つのグレードであるLタイプは、日本仕様と同じノーマルフェンダー)。で、Pタイプとは「パフォーマンス・タイプ」の意味を持ち、ホイールも専用のPタイプホイールと呼ばれるデザインの物を履く。

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マイルとキロが併記された純正メーター。

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ナビのスタート画面はこのクルマのエンジンルームの写真に差し替えてある。

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純正シートは今後張り替えを予定している。

 この白いスープラのオーナー、デビッドさんは、まさにこのPタイプホイールにこだわった特別なモディファイを施した。免許を取ってからの17年間、スープラ・マークⅡのみにどっぷりと浸かったクルマ生活を送ってきた彼だったが、あらゆる社外ホイールを履いた結果、そのどれにも物足りなさを感じていた。そして彼が行き着いたのは「ベストデザインのホイールは純正」、という考えだった。しかし彼のスープラは、2JZ型ターボを換装した500 psのハイパワーマシン。そこで彼は、大径ブレーキとタイヤに対応し、フレアフェンダーにぴったりと収まる、純正Pタイプホイールのデザインをそのままの、大径ホイールをオーダーすることに決めた。

(続

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Nostalgic SPEED vol.002 2013年 11月号 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

TEXT : TAKAYOSHI SUZUKI/鈴木貴義 PHOTO : AKIO HIRANO/平野 陽

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