正面にタコメーターを据えた6連メーターを備えたコクピットがスポーツカーの証。 サバンナ RX-7 2

そして時は85年10月。2代目のRX-7として姿を現したのがFC3Sだった。185psの13B型ロータリーエンジンを搭載したリアルスポーツカーには、開発者たちの熱い想いが込められていた。そのこだわりの数々は、当時のカタログを通して、今なお読み取ることができる。クルマという機械に、人の考えや想いをどれほどまで込めることができるのか……。カタログに書かれた長い解説文を読めば、その気持ちの一端が理解できるはずだ。

 80世代にFC3S、そしてFC3Cカブリオレがあったことを誇りに思う。ロータリーエンジンの系譜が、しっかりとつながったことに感謝しよう。



電子制御スポーツオートマチック仕様のカブリオレ。メーターナセルの奥には、6つの丸いメーターが配置される。正面にある一番大きいのがタコメーターというのが、リアル・スポーツカーの証しだといえよう。



本革のハイバックシートのヘッドレストにはスピーカーが内蔵されている。



室内への風の巻き込みを抑える可倒式エアロボードは、カブリオレの専用装備。



SPECIFICATIONS
89年式SAVANNA RX-7 CABRIOLET(E-FC3C型)

全長×全幅×全高(mm) 4335×1690×1270
ホイールベース(mm) 2430
トレッド前/後(mm) 1450/1440
最低地上高(mm) 150
車両重量(kg) 1400
乗車定員 2名
最小回転半径(m) 4.9
エンジン型式 13B型   
エンジン種類 水冷直列2ローター
(インタークーラー付ターボ)
総排気量(cc) 654×2
圧縮比 9:1
最高出力(ps/rpm、ネット) 205/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 27.5/3500
変速機 1速2.841/2速1.541/3速1.000/
4速0.720/後退2.400
最終減速比 4.111
ステアリング形式 ラック&ピニオン
サスペンション前 ストラット式
サスペンション後 マルチリンク式(セミトレーリング)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 376.6万円


ハチマルヒーロー 2009年 05月号 vol.11(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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