東京モーターショーに出展されたコンセプトカー&ショーモデル
【第26回 東京モーターショー1985 ダイハツ・ホンダ編】
第26回 東京モーターショー1985関連記事一覧へ自動車大国となった日本の自動車産業は、1980年代半ばには世界から注目される存在となった。1985年の東京モーターショーに攻めの姿勢を見せたのは、トヨタと日産という当時のビッグ2だけではない。業界3位の座を安泰なものにしようと、マツダ、三菱、ホンダはショーを華やかに彩っていた。ダイハツはスポーツモデルと電気自動車で会場を盛り上げた。
【ダイハツブース】
ダイハツの主役は、リッターカーのシャレードをベースにしたアグレッシブなルックスのデトマソ926Rだ。量産のデトマソより過激で、エンジンもミッドシップマウントとした。ベースはラリーの公認を取るために200台限定で発売された926Rの直列3気筒ターボだが、これをDOHC化し、パワーアップしている。
>> 【画像11枚】第26回 東京モーターショー1985、いすゞ・スズキ・ダイハツ・マツダ・三菱・フォードの各ブースなどルノー5ターボを思わせるミッドシップのファイターが参考出品車のシャレードデトマソ926R。ラリー参戦を意識してか、3気筒エンジンの排気量を926ccにした。しかもDOHC化するとともにターボも搭載する。
小型モビリティのBCX-5は150Ahの電池と4.7Kwの出力をもつ電気自動車。最高速度は50km/hだ。
【ホンダブース】
ホンダは、モデルチェンジしたばかりの3代目アコードとブランニューのレジェンドを主役とし、コンセプトカーはなかった。が、F1のウイリアムズFW10ホンダを展示している。輸入車の注目車は、ワールドプレミアのフォードプローブVだ。最先端技術を盛り込んだ空力実験車で、スライド式ドアの採用も度肝を抜いた。
初出:ハチマルヒーロー 2016年 7月号 vol.36
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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