送迎はデボネアで【3】昭和の雰囲気が懐かしいデボネア|1983年式 三菱 デボネア エグゼクティブ SE

小回りが利かないので大変だそうだが、デボネアは日常業務に使用されている

       

住宅メーカーが来場客の送迎で使っている
快適仕様にバージョンアップされたデボネア

会社が理念として掲げる「良いものはいつの時代でも引き継がれる」という言葉。商品である「住まい」で具現化する一方、お客さまを運ぶための社用車にも、その考え方を取り入れている住宅メーカーがあるという。さっそく取材にうかがった。

【 1983年式 三菱 デボネア エグゼクティブ SE Vol.3】

【2】から続く

 新車と見間違うほどの外観と快適性を盛り込むために、ボディは旧塗装をはく離してからオールペイントを実施。内装は前後シートの張り替えはもちろん、ドアの内張りなども張り替えやクリーニングを行い、お客さまを乗せるための上質な空間に仕上げた。

 実際に使用し始めると、お客さまの多くが昭和の雰囲気が懐かしいと言ってくれたり、特別な演出を楽しんでくれているという。デボネアを使うことで、会社の理念を表現して伝える目的は果たされているようだ。大野社長の狙いは、見事に当たった。


≥≥【画像25枚】タイヤは新車装着サイズが175SR14のところ、195/70R14のBSネクストリーを装着する。ともに装着されるピカピカの状態の純正ホイールキャップなど




>> 水冷直列4気筒SOHC、2.6LのG54B型エンジンが収まる。エアコンは今後のメンテナンスを考えて、R134aガスが使えるシステムに置き換えた。ちなみにコンプレッサーは耐久性、信頼性が高い重機用を採用している。



「デボネアは、お客さまの送迎や完成したお宅へのご案内などで使っています」と、八事展示場の方。小回りが利かないので大変だそうだが、普通に日常業務に使用している。



ロイヤルウッド株式会社は、愛知県を中心に計8カ所の住宅展示場を展開している。今回の取材は、名古屋市昭和区にある「メ〜テレ八事ハウジング」内の八事展示場で行った。デボネアが置かれているのはモデルハウス「ムーンストリーム」で、鉄筋コンクリート構造の特性を生かした、大きな窓を持つ素敵な家だった。




1983年式 三菱 デボネア エグゼクティブ SE


SPECIFICATION 諸元
全長 4670mm
全幅 1690mm
全高 1460mm
ホイールベース 2690mm
トレッド前/後 1390 / 1390mm
最低地上高 170mm
車両重量 1385kg
乗車定員 6名
登坂能力 tanθ0.61
最小回転半径 5.3m
エンジン型式 G54B型
エンジン種類 水冷直列4気筒SOHC
総排気量 2555cc
ボア×ストローク 91.1×98.0mm
圧縮比 8.2:1
最高出力 120ps / 5000rpm
最大トルク 21.3kg-m / 3000rpm
燃料タンク容量 70L
変速 機形式 前進3段フルオートマチック
変速比 1速 2.680 / 2速 1.508 / 3速 1.000 / 後退 2.310
最終減速比 3.909
ステアリング形式 ボールナット式
サスペンション 前/後 ウイッシュボーン式・コイルバネ / 半楕円板バネ式
ブレーキ 前/後 ディスク / デュオサーボ
タイヤ 前後とも 175SR14
発売当時価格 249.1万円


初出:ノスタルジックヒーロー 2017年8月号 Vol.182
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1983年式 三菱 デボネア エグゼクティブ SE(全3記事)

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【1】【2】から続く

text:NOSTALGIC HERO/編集部 photo:KAZUHISA MASUDA/益田和久

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