「カメラマンにとって仕事用車両は、ほぼ毎日使うことになるので、楽しく走れるクルマがよかった」|2002年式 ホンダ シビック タイプR Vol.2

MOMO製本革巻きステアリング、シルバーのセンターパネルなどが装備されたタイプR専用のインテリア。コンソールのタイプRエンブレムには、車体固有のシリアルナンバーが振られている。

       
本誌「ハチマルヒーロー」でおなじみのプロカメラマンである神村聖さんの愛車シビックタイプRは、職業柄高い稼働率を誇る。約13年という所有期間で48万kmを記録した、彼と彼のタイプRの物語を語っていこう。

【2002年式 ホンダ シビック タイプR Vol.2】

【1】から続く

 これだけ距離が伸びると、下取り価格も限りなく0円に近づくため、多くのカメラマンはクルマを消耗品と考えるようになる。そのため購入の際には、自分の好みで選びたい気持ちを抑え、できるだけ丈夫で機材を多く積むことのできるクルマを仕事用として選択するのだ。

 過去にはAE86や180SXを所有し、現在もSW20を所有してサーキット走行を楽しむ神村さんは、コンパクトで走りのいいクルマが好み。もともとHK11マーチで仕事していたのだが、時代とともに積載容量が大きいクルマが必要になり、マーチより車体の大きいEK9シビックの購入を考えていた。その頃タイミングよくEP3シビックタイプRが発表となり、仕事で訪れた試乗会で一目ぼれし、2002年の発売とともに購入した。

 EP3シビックタイプRは、カメラマンの仕事車両としては珍しい選択だったが「カメラマンにとって仕事用車両は、ほぼ毎日使うことになるので、楽しく走れるクルマがよかった」と神村さん。しかも意外に積載量が多く、カメラ機材が出しやすいハッチバックであったため、仕事用車両としても何の問題もなかったのだ。

>>【画像22枚】車名欄に「ホンダオブザユーケー」と刻まれている車検証など




タイプR専用ホワイト3眼メーター。走行距離はメーターの不具合発生時にリセットされたため、正確な距離が表示されていない。




気持ちよくシフトチェンジできるインパネシフトタイプのアルミシフトノブ。





タイプR専用の赤色のレカロ社製バケットシート。後部座席があるためリクライニングが可能タイプだ。




2002年式 ホンダ シビック タイプR(EP3)
SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4135×1695×1430
ホイールベース(mm) 2570
トレッド前/後(mm) 1470/1470
最低地上高(mm) 130
車両重量(kg) 1190
最小回転半径(m) 5.7
エンジン型式 K20A型
エンジン種類 直列4気筒DOHC i-VTEC
総排気量(cc) 1998
圧縮比 11.5:1
最高出力(ps/rpm) 215/8000
最大トルク(kg-m/rpm) 20.6/7000
変速比 6速MT
ブレーキ前/後 ディスク/ディスク
サスペンション前/後 マクファーソンストラット/
ダブルウィッシュボーン式
タイヤ 205R45R17
発売当時価格 220万円

【3】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2015年 07月号 vol.30
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

2002年式 ホンダ シビック タイプR(全3記事)


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【1】から続く

text : HACHIMARU HERO/編集部  photo : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖

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