「ディーラーで新古車のような状態のクルマが見つかったんです」マークⅡ史上で最も豪華で華やかなリミテッド|1987年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24 リミテッド

ハイソカーの中心となった5代目、豪華装備満載の特別仕様も存在

       
1980年代から2000年代初頭まで日本のアッパーミドルサルーンはマークⅡ3兄弟中心に世界が回っていた。とくに3兄弟が揃った80年代はハイソカーブームを巻き起こすと同時に先頭に立って時代を動かした。
まさに80年代を象徴する一台となったマークⅡ3兄弟を3世代にわたって分析&紹介していこう。
※特集内では特定の車種・グレードを示す場合を除き、各世代を示す表記を一般的な通称となる61/71/81系またはシリーズとしています。

【1987年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24 リミテッド Vol.3】

【2】から続く

 オーナーもそんなリミテッドの輝きに心を奪われたひとり。この個体を購入したのは1988年7月で、すでに新車は完売していたが、「ディーラーで新古車のような状態のクルマが見つかったんです」とオーナー。「生涯このリミテッドに乗る決意をしました」と語るが、その言葉は大げさではない。マークⅡ史上で最も豪華で華やかなリミテッドは、それだけの価値がある一台と断言できる存在だ。

>>【画像22枚】 超が付く希少なアイテムである、オーナーが所蔵する、ブリヂストンがポテンザブランドでリリースしていたTEMS専用ダンパーなど

OWNER’S VOICE/ほれ込んだリミテッドとの生活は生涯続いていく


「とにかく80年代が好きなんです」と言うオーナー。自宅のプライベートルームには、当時の物をズラリと並べているそうだ。それはさておき、リミテッドにこだわって探しただけあり、このクルマに注ぐ愛情は深い。「カタチもタマゴパールの色もすべてが好きです。このまま維持をして、一生乗り続けたいです」と語る。最後に「当時のままで維持できているのは、友人のクルマ屋さんや板金屋さんがいるからこそ。感謝しています」と付け加えた。



リミテッドはツインカムの1G-GEU型とシングルカムの1G-EU型エンジンを搭載するグランデに設定。1G-GEU型はマイナーチェンジで静粛性や燃費、中低速トルクが向上している。



1987年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24 リミテッド(GX71)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(㎜) 4690×1690×1385
ホイールベース(㎜) 2660
トレッド前/後(㎜) 1425 / 1440
車両重量(㎏) 1310
エンジン型式 1G-GEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(㎜) 75.0×75.0
圧縮比 9.1:1
最高出力(ps / rpm) 140 / 6200
最大トルク(㎏-m / rpm) 17.6 / 4000
変速比 1速 2.450 / 2速 1.450 / 3速 1.000 / 4速 0.688 / 後退 2.222
最終減速比 4.556
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前 / 後 ストラット / セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205 / 60R15(前後とも)
発売当時価格 295.4万円

初出:ハチマルヒーロー 2015年 05月号 vol.29(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1987年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24 リミテッド(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) 

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