「工場出荷時」の状態でずっと維持したい。レビンと出合い、これほど旧車にはまるとは……|1973年式 トヨタ カローラ レビン 1600 Vol.3

基本スペックは兄貴分のセリカなどと同じ2T-G型エンジン搭載のスポーツモデル。

       
1972年3月、カローラとスプリンターのホッテストバージョンとしてカタログに加えられたTE27カローラレビンとスプリンタートレノ。取材車両は、そのうちのレビンを所有するオーナーだ。

【1973年式 トヨタ カローラ レビン 1600 Vol.3】【2】から続く

OWNER’S VOICE/レビンと出合い、これほど旧車にはまるとは……
  

息子さんもお父さんのTE27レビンが大好きになり、今では旧車にはまってしまっている。心強い後継者も育っている。



「TE27レビンは、若いころからずっとあこがれていました」と話すオーナー。ふとしたきっかけで、ネットで見つけて購入したTA45カリーナ1600 GTに2年ほど乗ったことで、元来のクルマ好きに火がついてしまい、昔、TE27に乗りたかった気持ちが鮮明によみがえったという。
「群馬の『オートサークル』さんを通じて27レビンの出物を探してもらったところ、本当に偶然、いいタイミングで見つかったのがこの愛車です」
 レビンと出合ったことで、自身もびっくりするほど、旧車の世界にはまってしまったとか。オーナーはこれからも「工場出荷時」の状態でずっと維持したいと考えていて、今後も旧車のある生活を存分に楽しんでいくはずだ。


▶▶▶【画像21枚】年式によって新車時に選択できるボディカラーの種類が異なっていたTE27。中でも人気色となっているインディアナポリスオリーブのボディカラーなど




取材車両のエンジンルームは、エアクリーナーケースも残してあり、オリジナルの状態がしっかりと保たれている。2T-G型の黒いカムカバーには皆があこがれた。





型式プレートは、右のインナーパネルに取り付けられている。





TE27レビン&トレノがデビューしたのは1972年3月。5カ月後の同年8月にマイナーチェンジを受けて、取材車両と同じ、後期型のフロントフェイス&テールレンズに変わった。ボディカラーはインディアナポリスオリーブで、TE27の人気色となっている。年式によって新車時に選択できるボディカラーの種類が異なっていた。


1973年式 トヨタ カローラ レビン 1600(TE27-MQ)
Specification 諸元
全長 3955mm
全幅 1595mm
全高 1335mm
ホイールベース 2335mm
トレッド前/後 1270 / 1295mm
車両重量 855kg
乗車定員 5名
最高速度 190km / h
登坂能力 tanθ0.71
最小回転半径 4.8m
エンジン型式 2T-G型
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
総排気量 1588cc
圧縮比 9.8:1
最高出力 115ps / 6400rpm
最大トルク 14.5kg-m / 5200rpm
変速機 前進5段 / 後退 1段 前進フルシンクロメッシュ
変速比 1速 3.587 / 2速 2.022 / 3速 1.384 / 4速 1.000 / 5速 0.861 / 後退 3.484
最終減速比 4.300
燃料タンク容量 43L
ステアリング形式 リサーキュレーティング・ボール式
サスペンション 前/後マクファーソン・ストラット式コイルスプリング / 非対称半楕円リーフスプリング
ブレーキ 前/後ディスク / リーディングトレーリング式
タイヤ 前後とも175 / 70HR13
発売当時価格 84.1万円


初出:Nostalgic Hero 2016年 4月号 vol.174(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1973年式 トヨタ カローラ レビン 1600(全3記事)

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text : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明 photo:ISAO YATSUI/谷井 功

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