40年所有したTE27レビンは「見るたびに20代の頃を思い出す」｜1973年式 トヨタ カローラ レビン　Vol.1

これまで、シビックRS、S130Z、G6ブルーバード、ポルシェ356、ホンダNⅢ、B110サニー、アルト、アコードSiR、そしてGC10など、数多くのクルマに乗り継いできたオーナー。中でも元祖TC24を搭載したGC10スカイラインは有名だが、実は、TE27レビンを40年来所有している。今回は、そんな思い入れたっぷりのTE27を紹介する。

【1973年式 トヨタ カローラ レビン　Vol.1】

「レジェント・オブ・スピード」として紹介するのは、20年以上、同じクルマを所有し、チューニングやカスタムを楽しんでいるオーナー。元祖TC24を搭載したハコスカのオーナーとして有名。ところが、そんなオーナー、実はTE27レビンを20代の頃から大切に所有している。


▶▶【画像27枚】URSパワー浦田商会で購入したソレックス44PHHキャブレター。アイドル57.5、メイン180、エア220、ジェットブロックは亀有製ロングタイプを使用したジェットセッティングなど


「このクルマを見るたびに、僕が20代の頃を思い出すんです。なので、ハコスカかレビンのどちらかを選べといわれたら、迷わずレビンですね」とニコニコしながら語ってくれた。あの元祖TC24を積んだハコスカではなく、レビンを選ぶというのが意外だ。

「手に入れたのは、1977年4月だったかな。中古車屋さんに並んでいた1973年式で、純正モスグリーンのボディカラーもキレイだったんです。でも、シビックのボディカラーが気に入っていたので、1週間後に塗り替えましたけど」と当時の思い出を話してくれた。

　その頃からけっこう飛ばしていたらしいが、ある日、L14型エンジンを搭載するPB210サニーエクセレントに敗北。これがきっかけにで、エンジンをチューニングすることになった。




コクピットまわりは、純正を生かしつつ、オーナー流にアレンジを加えている。ステアリングはmomoのprototipoで、ステアリングコラムの上には大森製のシフトインジケーター付き1万rpmスケールのタコメーターを設置。





コンソールの右下には、純正と大森製のタコメーターを切り替えるスイッチを設置。その横には、キャブの調整時に使うアイドル調整用のノブもある。





ルート6製の5速フルクロスを組み込んでいるため、通常の5速の位置と4速の位置が入れ替わっている。そのため、シフトミスをしないように、コンソールに2カ所、ステアリングのスポークにもシフトパターンの表示を貼っている。



1973年式 トヨタ カローラ レビン(TE27)
SPECIFICATION 諸元
■ エクステリア:モスグリーン全塗装(シビック:ウレタン塗料)、FRPボンネット、フロントスポイラー、
純正スチールオーバーフェンダー(ゴムスペーサー付き)
■ エンジン:2T-G型改1750cc仕様、ノバエンジニアリング製カム(IN/EX300度)、
亀有製ビッグバルブ(INφ45mm/EXφ40.5mm)/φ88.5mm鍛造ピストン/I断面削り出しコンロッド
■ 吸排気系:ソレックス44PHH、亀有製φ45mmタコ足
■ 点火系:永井電子機器製フルトラ
■燃料系:ニスモ製電磁ポンプ
■ 冷却系:3層真ちゅうラジエーター、アールズ製オイルクーラー
■ 駆動系:戸田レーシング製クラッチ、ルート6製5速フルクロスミッション、TRD製LSD(ファイナル4.6)
■ 操舵系:純正OP TRDクイックレシオステアリングギアBOX(ジムカーナ用)
■ 足回り:(F)自作車高調、8kg-mmスプリング(R)レース用リーフスプリング
■ タイヤ:165/60R14
■ ホイール:オーガストジャパン フェローチェ(F)14×7.5J(R)14×8J
■ 内装:momoプロトティーポステアリング、大森製タコメーター、
TRD製フルバケットシート、カーボン製リアパーセルボード、
ロンサムカーボーイカーステレオ

【2】【3】に続く

初出：ノスタルジックヒーロー 2015年 12月号 vol.172（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）

1973年式 トヨタ カローラ レビン（全3記事）

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