トヨタ2000GTと同じデザインの部品も! 「人気車じゃないせいか、なかなか部品が見つかりません」|1967年式 トヨタ 1600 GT Vol.3

基本レイアウトはコロナHT1600Sと同じだが、1600 GTではコロナのシルバーからブラックに変更されている。また、タコとスピードメーターは1600 GT専用で、タコは9000rpm(7000rpm)、スピードは200km/h(180km/h)を採用。センターコンソールも1600 GT専用。

       
【1967年式 トヨタ 1600 GT Vol.3】

【2】から続く

 ここで紹介する1600GTは、当時のカタログなどで用いられたイメージカラーのイエローをまとった1台。オーナーは、縁あって2013年8月に購入したそうだ。

「1967年は、私が社会人になった年で、1600GTは当時から憧れたクルマでした。このクルマは、たまたま知人に紹介され、レストアもされていて程度もよかったので購入を決めました。ただ、5速MTなんですが、リアのエンブレムが『GT4』になっているのがちょっと気になっています」と語ってくれた。入手してからは、純正のソレックスキャブのOHを行った程度で、機関や駆動系は快調。前オーナーは走らせるのが好きだったようで、MTのシフトレバーをショートストロークに加工してあるほかは、ノーマルの状態だ。

「人気車じゃないせいか、なかなか部品が見つかりません。純正のスチールホイールとキャップに戻したいと思っていますが、出てこないですね」とオーナー。今回、初めてリアシートをフラットにしたそうで、そのスタイルをいたく気に入っていた。まだまだ1600GTの走りを楽しむそうだ。


OWNER’S VOICE/1967年式に運命を感じた

「知人の紹介で、この1600 GTを見に行ったんですが、1967年は私が社会人になった年だったので、購入を決めました。クラッチのOHと純正スチールホイールを手に入れたい」とオーナー。若い頃からクルマ好きで、フェローSS、スカイラインGT‐B、グロリア・スーパー6、スカイラインGT-X(KGC10)、DR30スカイライン(鉄仮面)、R32スカイラインGT-Rを乗り継ぎ、現在はGT-R(2ドア)、240ZG、ポルシェ911ターボ(964)、アルトワークスRS-Rを所有する。




トヨタ 2000GTと同じデザインのウッドステアリングやフロントシートなど【写真20枚】




リアバンパーで隠れて見えにくいが、クオーターベンドのエアアウトレットダクトが設けられている。





トランクの両サイドには、RT50と同様に、ドアを閉める際に空気が抜けるようにフラップ付きのクオーターベンドダクトカバーが装備されている。



1967年式 トヨタ 1600 GT(RT55)
SPECIFICATIONS 諸元
全長 4125mm
全幅 1565mm
全高 1375mm
ホイールベース 2420mm
トレッド前/後 1290/1270mm
最低地上高 180mm
室内長 1530mm
室内幅 1290mm
室内高 1125mm
車両重量 1030kg
乗車定員 4名
最高速度 175km/h
登坂能力 sinθ0.470
最小回転半径 4.95m
エンジン型式 9R型
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
総排気量 1587cc
ボア×ストローク 80.5×78.0mm
圧縮比 9.0:1
最高出力 110ps/6200rpm
最大トルク 14.0kg-m/5000rpm
燃料供給装置 ソレックス40PHH×2
変速比 1速.3.143/2速 1.636/3速 1.179/4速 1.000/5速 0.844/後退 3.238
最終減速比 4.375
燃料タンク容量 45L
ステアリング形式 リサーキュレーティング・ボール
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン・コイル独立懸架/半楕円非対称板バネ
ブレーキ前/後 ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ前後とも 6.45S-14-4PR
発売当時価格 100万円

【4】に続く


初出:ノスタルジックヒーロー 2015年 08月 Vol.170 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1967年式 トヨタ 1600 GT(全3記事)

関連記事: トヨタスポーツ

関連記事: 1600 GT

photo : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

RECOMMENDED

RELATED

RANKING