「頭文字D」の世界を現実にした奇跡のAE86「拓海号」 3

トヨタ スプリンタートレノ 3ドア 1600GTアペックス


いまや、AE86といえば「頭文字D」の拓海号。
藤原とうふ店と書かれたこのクルマは、漫画の中でダウンヒル最強を誇る。
漫画は熱烈な支持を得て、日本中で同じ仕様のクルマが走っている。
その魅惑的な拓海号の世界を見てみよう。

AE86 スプリンタートレノ
 Fifth StageとFinal Stageに登場した拓海号の仕様を基準に製作。作品の種類やそれぞれのシーンに合わせた仕様に拓海号を製作可能なところもカーランドの特徴だ。
 あまり車高を下げすぎないスタイルは漫画版、アニメ版に共通。物語途中から装着されるカーボン製ボンネット。軽量のため通常はボンピンに変更して浮き上がらないようにするボンネットも、頭文字Dの世界では標準ロックが常識。


 CIBIE製フォグランプも拓海号の特徴的アイテム。現代は安全基準の厳しさから実装が難しいリトラクタブルも、ハチマル世代のクルマには多いヘッドライト。拓海号が前期型を元にしているのは全編を通して共通。そのため、もちろんリアワイパーは前期Ⅰ型の特徴である横向きに。ちなみにリアゲートはFRP製。


アニメ版では、20バルブのAE111型エンジンへと換装。ヘッドの色がシルバーのため、ヘッドのみAE101型に。これもコダワリの部分だ。ファンネル形状も合わせてある。アニメ版ではタワーバーのメーカー名が出てこないが、形状や色から判断してクスコを装着。同じようにバッテリーやオイルクーラーも色やカタチで判断し、同等品を導入。


マフラーは漫画版と同形状のカーランドオリジナルのtype-Dマフラー。


ホイールはこちらも漫画版、アニメ版共通してRSワタナベ8本スポークを履いているため、拓海号必須のアイテム。タイヤはブリヂストンのポテンザRE71R。サイズは195/50 R15。車高調はカーランドオリジナルだ。


内装は漫画版、アニメ版ともほぼ純正。ステアリングはイタルボランテ・アドミラルに色が近いが、明らかに違うため、形状の近いステアリングを用意し、張り替え。アニメの1カットにしか写っていないのだが、それを一時停止して見ながら製作。実は、外装内装含めてクルマ全体を画面や漫画と照らし合わせながら製作している。メーターパネルもワンオフで製作。メーター自体はDefi製。


シートは、SPARCOもしくはBRIDEのバケットシートに似ているが、明らかにアニメに出てくるモノとは違うため、最も近い形状のシートを選択して装着している。


車内に張り巡らされたロールケージ。もちろん、こちらも雰囲気だけでなく車体剛性アップに貢献。見栄えだけでなく本物である証だ。


掲載:ハチマルヒーロー 2015年11月号 Vol.32(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Hachimau Hero/編集部 photo:Hirotaka Minai/南井浩孝 Cooperation:カーランド

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