休日にソレックスキャブの吸気音を聞くと、ストレス解消に|1974年式 トヨタ セリカ1600 GTV Vol.4

車高調によって、いい感じにローダウンされているセリカ「ちゃんと車検に通る高さですよ」。

       
【1974年式 トヨタ セリカ1600 GTV Vol.4】

【3】から続く

OWNER’S VOICE

「休日にソレックスキャブの吸気音を聞くと、自動車に乗っていると実感できて、ストレス解消になっています」と、セリカでのドライブを楽しんでいる。

DETAIL/初代セリカにも排ガス規制の波が押し寄せた

 本文で触れたとおり、フルチョイス・システムでスタートした初代セリカ。丸いフォルムから「ダルマ・セリカ」の愛称を持つのはよく知られている。
 取材車両の中期型までは昭和48年排ガス規制車で、まだ「牙を抜かれる」ほどのパワーダウンはなかったが、1975年後半以降、50年規制、51年規制と年ごとに排ガス規制が強化され、エンジンには辛い時期が続いた。そして1977年8月に2代目となるA40/50系にフルモデルチェンジされた。

初期型は通称ワンテールと呼ばれる赤1色。1回目のマイナーチェンジで橙のウインカーレンズが組み込まれたテールレンズなど【写真25枚】



フロントスポイラーは、エプロンと一体型になっているリスタード製を装着。





車高調によって、いい感じにローダウンされている。「ちゃんと車検に通る高さですよ」とか。ホイールはRSワタナベのBタイプで、スポークをライトゴールドに塗装してある。前6.5J×14、後7.5J×14で、タイヤサイズは前後とも185/55R14。





初期型とはテールまわりの造形がだいぶ違う中期型。



1974年式 トヨタ セリカ1600 GTV(TA22)
SPECIFICATIONS 諸元
全長 4235mm
全幅 1610mm
全高 1300mm
ホイールベース 2425mm
トレッド前/後 1300/1305mm
最低地上高 165mm
車両重量 990kg
乗車定員 5名
最高速度 185km/h
登坂能力 tanθ0.54
最小回転半径 5.2m
エンジン型式 2T-GR型
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
ボア×ストローク 85×70mm
総排気量 1588cc
圧縮比 8.8:1
最高出力 110ps/6000rpm
最大トルク 14.0kg-m/4800rpm
変速機 フルシンクロメッシュ式前進5段・後退1段
変速比 1速 3.587/2速 2.022/3速 1.384/4速 1.000/5速 0.861/後退 3.484
最終減速比 4.100
燃料タンク容量 50L
ステアリング形式 リサーキュレーティングボール式
サスペンション前/後 マクファーソン・ストラット式コイルスプリング/4リンク・ラテラルロッド付コイルスプリング
ブレーキ前/後 ディスク式/リーディング・トレーリング式
タイヤ前後とも 185/70HR13
発売当時価格 106.3万円


初出:ノスタルジックヒーロー 2015年 04月 Vol.168 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1974年式 トヨタ セリカ1600 GTV(全4記事)

関連記事:心に残る国産旧車たち

関連記事:セリカ

photo : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖

RECOMMENDED

RELATED

RANKING