АE86やシビックに負けない人気! サーキットでも遊び倒せるKP61スターレット|1983年式 トヨタ スターレット Vol.1

TRD製のスポイラーはTSルックのマストアイテム。

       
【1983年式 トヨタ スターレット Vol.1】

 峠の入門向けマシンとして一世を風靡したKP61スターレット。絶対的な速さはないが、コントロールする楽しさを味わえるコンパクトボディのFRマシンだ。このクルマでドライビングの基本を覚えたという読者も意外に少なくないのではないだろうか?   

 そんな懐かしのKP61スターレットの現役TS仕様をクローズアップ!  

 峠ブーム全盛期の80年代後半、АE86やシビックに負けない人気を誇ったのがKP61スターレット。車重730kgという軽量コンパクトなボディに、1.3Lシングルカムの4K‐U型ユニットを搭載。足まわりはフロントがストラット+ディスクブレーキ、リアは4リンクリジット+ドラムブレーキという組み合わせで、基本的なポテンシャルの限界が低いため、逆にクルマをコントロールする楽しさを味わえた。

 KP61は競技ベースとしての需要も多く、レースやラリーでも積極的に使用された。なかでもマイナーツーリングカーレースでお馴染みのTS仕様は、いまだ根強い人気を保っている。そんなTSルックで身を包んだのがオーナーの愛機。通勤からサーキットまでこれ1台でこなすストリートスペックだという。


TRD製のスポイラーで、抜群にスパルタンなイメージ。サーキット走行時の必需品となる、コースによっては窓を閉めずに全開走行できるTRSのウインドーネットなど【写真20枚】





大型のルーフスポイラーはTRD製の当時もの。また、純正風のレッドにも見えなくはないボディカラーだが、実はアクアの純正オレンジ。ノーマルとは色合いが異なる。





ホイールはパナスポーツG9-C8F。本来は設定のない13×7.5J-20という極太の特注サイズをオーダーした逸品。タイヤは、強力なグリップ力を生み出すクムホV700で、サイズは215/50R13を選択している。


【2】【3】に続く

1983年式 トヨタ スターレット(KP61)
SPECIFICATIONS 諸元
● エクステリア : TRD N2フェンダー、スポイラー/TA22用ミラー流用/TRSトーループ/オールペイント(アクア純正オレンジ)
● エンジン : 4K型改5K仕様/TRDカム(IN312度、EX299度)、バルブスプリングステージⅡ、メタルガスケット/ウチダテクノサービス カムギアトレーン/
マツオENGスペシャル5K型ピストン改(ピストントップ3mmカット)、AE111型用コンロッド改、ヘッド加工、ブロック加工/トスコ3K型ステージⅢビックバルブ/
DX.ENG特注バルブリフター/ウエーバー45DCOE9/ウルトラMDI/フジツボエキマニ/ニスモ燃料ポンプ
● 冷却系 : トラストオイルクーラー/2層ラジエーター/ウチダテクノワークスレーシングプーリー
● 駆動系 : TRDクラッチ/K40ミッション/TRD機械式LSD(ファイナル4.1)
● 足回り : ビルズ製車高調(リアコイルオーバー・別タンク)/リアアームブッシュ、Si用フロントスタビ流用
● ブレーキ : AE86用フロントブレーキキャリパー
● タイヤ : クムホV700 215/50R13
● ホイール : パナスポーツG9 C8F(13×7.5J-20)
● 内装 : TRDタコメーター/Defi水温計、油温計、油圧計/PLX A/F計、亀有燃圧計/6点式ロールケージ+サイドバー/ブリッドシート/
パーソナルステアリング/TRS5点ハーネス、ウインドーネット


初出:ノスタルジックスピード 2015年11月 Vol.008(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1983年式 トヨタ スターレット(全3記事)

関連記事:4気筒モンスター列伝

関連記事: スターレット

text : DAISUKE ISHIKAWA / 石川大輔 photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE) / 藤井元輔(サルーテ)

RECOMMENDED

RELATED

RANKING