キャブの咆哮をストリートで楽しめる! パワステ・クーラー付きのストリートスペシャルSSS|1971年式 日産 ブルーバード1800 SSS  Vol.1

「スーパースポーツセダン」を意味するSSSの名にふさわしい、ハイパフォーマンスを備える510。メッシュ化されたグリルがスパルタンなイメージを演出している。

       
【1971年式 日産 ブルーバード1800 SSS  Vol.1】

 理想のクルマを手に入れることはけっして簡単なことではない。ワンオフパーツを使うようなスペシャルマシンならば、
さらにそのハードルは上がるだろう。しかし、信頼できるショップを見つければ、その夢はグッと現実味を帯びてくる。

 この510ブルーバードは、そんな最高のパートナーと出合い、オーナーの理想を現実にした1台。キャブ仕様でクラシックな雰囲気を保ちつつ、快適装備で街乗りも苦にしないストリートスペシャルだ。

 クルマ好きであれば、少なからずとも愛車に対してコダワリは持っているもの。それがチューニングカーであれば、そのコダワリはいっそう強いものだろうか。この510ブルーバードも、オーナーの強いコダワリが細部にまで詰め込まれた1台だ。

 オーナーがこの510を手に入れたのは、今から約1年半前のこと。当初はハコスカかケンメリが欲しかったが金銭的に折り合わず、それならばと地元では少数の510を選択。そして、雑誌などでさまざまな510のスタイルを研究したオーナーは、他人とは違う方向性でチューニング&カスタムをしたいと考え、独自のプランを作成。愛知県豊明市にある「ダディーモーターワークス」の門を叩き、代表の尾頭邦宏さんとともに、オンリーワンの510を目指すことになった。

SSSの名にふさわしい、ハイパフォーマンスを備える510。その装備や、ボディカラーとのマッチングもバッチリなマットカーボンのディスクカラーをセレクトしたホイールなど【写真27枚】



エアダムタイプのフロントスポイラーはリフレッシュ60製。ボディカラーはレクサスSCの純正色だという。



「スーパースポーツセダン」を意味するSSSの名にふさわしい、ハイパフォーマンスを備える510。メッシュ化されたグリルがスパルタンなイメージを演出している。





フロントのタイヤ&ホイールもリアと同じ。フロントスポイラーからオーバーフェンダー部分につながる美しい処理にも注目。






サスペンションはシルクロードのキットを使ったワンオフのフルタップ車高調。フロントブレーキはS14キャリパーにφ303mmローターの組み合わせ。ちなみにキャリパーは、ボディと同色にペイント。

【2】【3】に続く

1971年式 日産 ブルーバード1800 SSS(H510)
SPECIFICATIONS 諸元
● エクステリア:ブルーメタリックオールペイント(バンパーレス仕様)/
 フロントスポイラー/フェンダー加工
● エンジン:L18型改2.0L仕様
● 吸排気系:OERφ45mmキャブレター/極東製インテークマニホールド/
 亀有製タコ足/ワンオフφ60mmステンレスマフラー
● 点火系:MSD製DIGITAL 6A、プラグコード/マロリー製デスビ
● 冷却系:ワンオフアルミラジエーター、オイルクーラー
● 足回り:ワンオフフルタップ車高調
● ブレーキ:(F)S14用キャリパー+φ303mmローター (R)S14用キャリパー&ローター
● タイヤ:ネクセンN7000 205/40R16
● ホイール:ワーク・マイスターCR 16×8J
● 内装:ダッツンコンペステアリング/電動パワステ/スターロード製クーラー/
オートメーター製アメリカンマッスルシリーズ(スピード、タコ、油圧、水温、燃料、時計)/
ワンオフメーターパネル、センターコンソール、スカッフプレート/ヘッドライナー、ピラー、
カーペット張り替え/86用シート(レザー風カバー)/カーナビ/
ダイノマット&ダイノパット/ATL製80L安全タンク



初出:ハチマルヒーロー 2013年 11月号 vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1971年式 日産 ブルーバード1800 SSS (全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : KAZUHISA MASUDA/益田和久

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